(※写真はイメージです/PIXTA)

デジタル化が進み、DXの需要はますます高まる一方で、DX人材の不足が深刻化しています。多くの企業がDX人材の確保に悩み、つい外部から調達したいとエージェント等を覗いてしまいがちですが、「焦ってDX人材を確保するのはキケン」だと、株式会社GeNEE代表取締役社長の日向野卓也氏はいいます。その根本的な原因と、DX人材を育成する際のポイントについてみていきましょう。

DX人材に求められる「5つ」のスキル

いま多くの企業で求められている「DX人材」とは、どのような人物のことを指すのでしょうか。

 

DXを進めるうえでは、それぞれの役割を持った人が相互作用することで高いパフォーマンスを発揮することができます。以下のように、「プロデューサー」「DXマネージャー」などのポジションによって、求められる役割も異なります。

 

出所:三菱総合研究所の公表資料をもとにGeNEEが作成
[図表]DXに関わる主な業種別の役割・対象となる職種 出所:三菱総合研究所の公表資料をもとにGeNEE(https://genee.jp/)が作成

 

DX人材を採用する際は、企業側がどのポジションに置きたいかを明確にしたうえで、これらの役割をしっかりと理解しておく必要があります。

 

また、DX人材に求められるスキルは大きく分けて5つあります。

 

1.マネジメントスキル

DXは1つの製品・サービスを導入して終わりではありません。そこから業務プロセスや会社の風土を「変革」していくことが求められます。したがって、他の部署を含めてマネジメントをしなければならないこともあるため、どのポジションでもマネジメントは必須スキルといえます。

 

2.新規事業の企画力・構築力

加えて、戦略に基づいた具体的な企画を立て、構築していくことも重要なことです。DXは新しい企画を繰り返し実行し、ビジネスプロセスを1つひとつ改善していくことですから、企画力・構築力も欠かせないスキルです。

 

3.データサイエンスの知識

DXを進めるにあたっては、データの取り扱い方法は必ず検討しなければならないテーマです。そのためには、データサイエンスの知識が必要になります。

 

4.AI、ブロックチェーンなど「最先進技術」の知識

DXではAIやブロックチェーンなどの最新技術の活用を検討されることもしばしばあります。そのため、これらの最新技術も把握しておく必要があります。

 

5.UI/UXの知識

UIとは「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略で、システムを使うユーザーの目に触れるものすべてを指します。一方、UXは「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略で、ユーザーがそのシステムやサービスを利用することで得られる体験のことです。

 

DXでは、ビジネスプロセスを改善したあと最終的に業務ユーザーや一般ユーザーに価値を提供することがゴールですから、UI/UXの活用方法を抑えておくことが重要です。

 

ただし、これら以外にも自社のシステムやDXプロジェクト、企業戦略によって必要なスキルは変わってきます。

 

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