「ライフプラン」の作成で破産危機解消へ
A夫妻は、夫婦での話し合いをおざなりにして、慌ただしく新婚生活をスタートさせていました。そこで、この2年間の生活を踏まえ、次の3点を盛り込んで生活していけば、破産の危機を解消することができるでしょう。
2.「賃貸」か「持ち家」かを決める
3.子どもの将来について話し合う
1. ライフプランを作る
A夫妻は、これからの家庭の行動計画表(ライフイベント)を具体的に定められていませんでした。これが決まっていないと、生涯の家計収支や貯蓄額を把握するキャッシュフロー表を作ることもできません。そこで、まずこれらを表にした「ライフプラン」を作成し、家計の軸を定めていくといいでしょう。
ライフプラン作成後は、そのプランを実行するための予算を立てます。理想のライフイベントを実行に移すためには、計画的な資産形成が大切です。
2.「賃貸」か「持ち家」かを決める
上記のライフプランを作成する際には、生涯賃貸住宅で暮らすか、持ち家を所有するかも決めておきます。
もし、住宅を購入するのであれば、住宅ローンの返済を現役のうちに終えられるよう、早急に計画を立てて実行することが重要になってきます。
3.子どもの将来について話し合う
子どもの進路は1人だけでなく、夫婦で考えることが大切です。
たしかに、子どもが自分で描いた夢を実現させようとそれをサポートすることは、親の努めでありまた喜びです。ただし、子ども自身で決めることのできない幼いあいだは、親が子どもと家計双方と折り合いをつけ、道筋を立ててあげることが必要になってきます。
また、弟や妹をと考えるのであれば、それもライフプランに盛り込んでおくといいでしょう。
話し合いで「気づいた」2人
FPと話すなかで、Aさんが実はBさんと結婚する際「一緒になれる!」と舞い上がっていまの部屋を借りたことや、Bさんが最近わが子の理想の進路について母親に話したところ「そんなお金どこにあるの」と言われハッとしたといったエピソードが判明。
そして最後には、「なにも、無理していまのマンションに住まなくていいんだ」と思わず夫婦同時にこぼし、笑ってしまったのでした。
牧野 寿和
牧野FP事務所合同会社
代表社員
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