町のリサイクル率80%超。「脱炭素社会」の実現に向けて若き担い手を“地域の現場”に送るワケ

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サステナビリティ(持続可能性)を重視する社会の実現に向けて、世界各国が様々な取組を推進している。しかし現状、実現に向けた課題は多技にわたり、その中でも日本において特に深刻なのが、それら取組の推進をするための担い手不足である、と一般社団法人Green innovation理事・共同代表である坂野晶氏は話す。本記事は、SDGsを実践する企業を支援するWebサービス「coki」から一部転載してお届けする。

脱炭素社会の実現には、GX(グリーントランスフォーメーション)の新しい時代を担う若い世代の力が欠かせない。温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする目標年次の2050年は27年後。

 

今の大学生たちが社会の中核となる時代だが、残された時間的な猶予は少ない。脱炭素社会の実現には、世代やセクターを超えた協働とイノベーションが必要だ――。

 

その実装のために始めた実践型のイノベーター育成プログラム“Green Innovator Academy”。次世代のイノベーター1000人の輩出を目標に、脱炭素社会の実現に向けた挑戦が動き出した。

専門家を講師に迎え、200人の若者を育成

サステナビリティ(持続可能性)を重視する社会を求める声は強まる一方だが、現実には再生可能エネルギーの導入、ごみの堆肥化、資源回収の仕組みづくり、食品ロスの削減など地域が取り組むべき施策と実現に向けた課題は多技にわたる。

 

そして特に深刻なのが、それら取組の推進をするための担い手不足だ。

 

持続可能な社会の若手リーダーを育成するため、一般社団法人Green innovationが事務局となって推進しているのがGreen Innovator Academy(GIA)。

 

今治.夢スポーツ代表取締役会長で元サッカー日本代表監督の岡田武史さんが校長を務め、幅広い分野のトップリーダーによる講義や対話、フィールドワークなど、半年間にわたって受講するイノベーター育成プログラムで、現在、第2期生まで合計約200人が巣立っている。

 

2030年までに脱炭素社会の実現を牽引する次世代のイノベーター1000人を輩出することを目指すことが目標だ。

 

GIAで大学生や大学院生、若手社会人らが対話や実践を通じてリーダーシップやビジネス開発、政策提言に関する能力を磨き、大きく成長していく姿をみると、若手の育成に手応えを感じる。

 

ただ、解決すべき課題は現場にある。やはり、GXをめぐる課題を抱えた地域社会の現場で経験を積んでほしいとの思いもある。

次ページ長野県小布施町でのインターンにて

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