中国のパートナーは突如、方針転換する
ホアンカウ・インポート&エクスポート株式会社のディレクターであるグエン・ドゥック・フン氏は、「中国市場との取引は5年間経験してきたものの、中国市場は常に食品安全法を改正しているため、中国への商品輸出は非常に困難である」と述べた。
中国のパートナーは突如として方針変更を発表することが多く、特に新しく中国とビジネスを始める企業にとっては、準備段階で多くの企業が受け身となってしまう。
「20年以上にわたって中国に農林水産物を輸出入してきた」というクアンニン省モンカイ市のフオンアイン・シーフード株式会社代表は、2023年初めから、理由もなく中国への生牡蠣の輸出が許可されなくなったという。両国の関係当局は、輸出入企業のプロセス、規制、条件についてより具体的な指導がなされることを望んでいる。
キャッサバ業界においては、ベトナム・キャッサバ協会のニェム・ミン・ティエン常任副会長が「ベトナムは毎年300万トン以上のキャッサバスターチ製品を中国に輸出しているが、その多くは非公式な輸出である」と語った。「輸出を促進するためにはまず、国境貿易政策の安定が必要である」とティエン氏は続けた。
「何か変更があった場合、突然の変更で企業の生産と事業に大きな損失が発生することを避けるため、各企業のための合理的な調整時間も必要だ」(ティエン氏)
産業貿易省は、ベトナムが国境ゲートでの農産物の混雑を克服するため、国境貿易活動において非公式枠から公式枠へ徐々に移行していくと発表した。
国境貿易活動に関する政令14/2018の改正に関する草案によると、同省は2025年1月1日から非公式カテゴリにおける輸出を減らすことを提案している。行商人が行うような非公式な輸出は、より厳しい品質とトレーサビリティ(食品流通における情報を消費者が確認できる仕組み)の基準を満たす必要がある。
2028年からは、商品は公式な割当のもとで陸路国境を経由してのみ輸出されるようになる見込みだ。