(※写真はイメージです/PIXTA)

相続が発生した際、「少しでも安く、トラブルを少なく済ませたい」と思うのは誰しも同じです。そこで今回は、元税務調査官で相続専門40年のベテラン税理士秋山清成氏がいくつかのモデルケースをもとに、相続時活用したい「特例」と相続税の計算方法についてみていきます。

相続額に応じた「納税額の負担割合」を算出

計算の結果、山田家全体で支払う相続税額は480万円となりました。この後、各自が実際に財産を相続した取り分によって、この相続税額480万円を分けます。

 

仮に長男が亡くなった父親の財産をすべて相続したのであれば、480万円の相続税は長男がすべて負担します。

 

配偶者が全体の財産の8割、残りを子どもたちが1割ずつ相続したのであれば、支払う相続税額は妻が8(384万円)、長男が1(48万円)、長女が1(48万円)という負担割合になります。

 

[図表8]家族それぞれの負担割合

 

少しずつ、相続の準備をしよう

このように相続税は自身でザックリと計算することができます。しかし、不動産の正確な評価や、相続税が少しでも安くなる効率的な遺産分割方法は相続専門の税理士に相談したほうがよいと思います。

 

相続は誰にでも起きる身近な出来事です。イザというときに慌てないよう、少しずつ準備を始めて、スムーズな遺産分けと相続税申告に備えたいものです。

 

 

秋山 清成

秋山清成税理士事務所

税理士

 

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※本連載は、秋山清成氏による著書『元国税 相続専門40年ベテラン税理士が教える 損しない!まるわかり!相続大全』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

元国税 相続専門40年ベテラン税理士が教える 損しない!まるわかり!相続大全

元国税 相続専門40年ベテラン税理士が教える 損しない!まるわかり!相続大全

秋山 清成

KADOKAWA

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