中国雲南省の関累港、大きな貿易市場を開設(Thai PBS Worldより)

中国は近年、メコン川上流に相次いで巨大ダムを建設し、「地域住民の生活を脅かしている」と。欧州を筆頭とした国々から批判を受けており、メコン川流域は一種の緊迫した状況にある…。タイの公共放送局『Thai Public Broadcasting Service』 (Thai PBS)が運営する英語ニュース・サイト『Thai PBS World』より翻訳・編集してお伝えする。

「税関手続きはわずか30分」、最新システムを導入

中国南西部の雲南省にあるメコン川沿いの港が、今月4日月曜日に正式に開港した。中国とASEAN諸国、特にタイ、ミャンマー、ラオスの貿易を促進するゲートウェイとして機能する予定だという──。

 

関累港は、雲南省孟蘭区の川沿いにある、メコン川流域国(ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナム)からの船舶が、中国国内に入港するためにできた最初の港である。

 

中国の税関関係者によると、広々とした市場を抱えるこの港には、「税関手続きにかかる時間をわずか30分に短縮することができる」最新のシステムが導入されているのだという。

 

中国のある貿易会社の代表は、「貿易業者はスマートフォンを使って税関手続きを行うことができ、多くのお役所仕事がなくなるだろう」と述べている。

販売される商品は中国製の消費財など

約5,900万バーツ(約2億2,905万8,473円)かけてつくられたこの大規模な市場は、2019年から建設が始まり、最近になって州当局の認可を受けた。市場で購入できる商品の多くは、穀物、生鮮野菜、保存フルーツ、新鮮な果物、雑貨など、主に中国製の消費財である。

 

市場で商品を購入することに関心のあるトレーダーは、電話一本で簡単に注文することができる。

 

そして港自体は、1日に500〜600トンの商品を扱うことが可能となっている。

本記事は、GGOが提携するタイのメディア『Thai PBS World』が2023年3月31日に掲載した記事「China’s first river port of entry for Mekong riparian countries opened on Monday」を翻訳・編集したものです。

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