伊勢神宮の「20年サイクル」が示す投資タイミング…“スピリチュアル”と“株”の意外な関係【投資のプロが解説】

伊勢神宮の「20年サイクル」が示す投資タイミング…“スピリチュアル”と“株”の意外な関係【投資のプロが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

ウクライナ侵攻や新型コロナ、相次ぐ欧米大銀行の倒産など、経済はいままさに「激動」のさなかにあります。しかし、そんな将来の予測が困難な時代にあっても動じないプロの投資家は「日本古来のサイクル」を意識していると、会社四季報を100冊読破した複眼経済塾の渡部清二代表はいいます。スピリチュアルと投資、一見無関係にみえる2つの世界の意外な関係性をみていきましょう。

時候を意識して見えてくる「投資のセオリー」

そして、日本においては1年のあいだに正月、節分、桃の節句、端午の節句、七夕、天皇が収穫した稲穂を奉納する新嘗祭など、様々な年中行事が執り行われている。

 

また、春夏秋冬の変化に合わせるように旧暦の二十四節気(にじゅうしせっき)(立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至など)、さらには二十四節気を約5日ずつ3つに分けた七十二候(しちじゅうにこう)という時候の節目がある。

 

二十四節気は古代中国から伝承されたもので、七十二候の名称は日本の季節に合うように何度か改訂され、江戸時代に暦学者の渋川春海(しぶかわはるみ)らが『本朝七十二候』を作成し、現在は1874年(明治7年)の『略本暦(りゃくほんれき)』に掲載された七十二候が主に使われている。

 

ちなみに筆者は「二十四節気・七十二候の歳時記カレンダー」を愛用している。日本の歳時記を意識することで身近な気づきが得られるので、塾生たちにもこのカレンダーを薦めている。

 

こうした時候の節目もサイクルの1つであって、先述した米座を昼ないし春から夏、金座を夜ないし秋から冬として考えると、投資の場合は、5月に売って春から夏の間は休んで、11月の大底で買うのがセオリーになっている。

 

日本と同様の相場感覚はイギリスにも

これと同様の相場感覚がイギリスにあって、「5月に売って秋の競馬のシーズンに帰ってこいよ」という意味合いで、「Sell in May and go away , don’t come back until St. Leger day.」という格言が使われている。

 

身近な気づきは日々培われるもので、四季折々の変化を体感している日本人は、元来、様々なサイクル理論に対する理解が早いというより、感性が鋭い。

 

四季の移り変わりに応じて暮らしてきた日本人には、独特の感性が備わっており、正月には神社に詣でて柏手(かしわで)を打ち、七夕には五色の短冊を笹竹に吊して星に願いをする。中秋の名月には月見団子を供えて月を愛でる。こうした習わしが自然に身に付いており、虫の音を聞くと「ああ秋だな」と思うのが日本人である。

 

市場がサイクルで動いていることは周知の事実であり、日々、指標ノートを記入することでそれを体感することができる。これを投資に活かさない手はないだろう。

 

 

渡部 清二

複眼経済塾

代表取締役塾長

 

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※本連載は、2023年2月25日刊行の渡部清二氏による著書『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本連載は、証券投資の勧誘を目的としたものではありません。 最終的な投資決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本書、本連載を利用したことによるいかなる損害などについて、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

渡部 清二

KADOKAWA

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