販売会のために奔走する、なんでも屋
私たちは地域に根付いた販売会も企画しています。その原点となったのは、2016年開催の「岩手のモノづくり販売会」です。
これは盛岡駅ビル フェザン本館の催事場で行ったイベントでした。これは当時フェザン本館2階に出店していた雑貨店「Porta Magica」への波及効果を狙い、こちらから持ちかけた企画で、地元貢献の面からフェザン営業部側も快諾したのです。
私の担当になったので、南部鉄器や岩谷堂箪笥の木工品などを扱いたいと考え、交渉に行きました。
盛岡からはかなり離れたところまで足を延ばしたので、「どうしてこんなところまで盛岡の書店員が来るのか!? しかも本の話もせずに」と先方には驚かれたものです。
この販売会の延長線上にあるのが「SDGs CONCEPT SHOP」です。
これはフェザンに入っている店舗の社長が、フェザン営業部に対して「SDGsに関する販売会をしませんか」という話を切り出したことがきっかけでした。
そして「いわてモノづくり販売会」の開催実績から、さわや書店というか、私にやってほしいと話が回ってきたのです。
このイベントでは、りんごの皮などを発酵させて作る香りのスプレーや無農薬米などを販売しました。
盛岡市役所農政課の企画「もりおかグリーンフェスティバル」も、フェザンの営業部が請け負い、こちらが協力させていただいたものです。
フェザンを会場にしてフリーマーケットに近いかたちで地元の農家さんがりんごなどの特産品を販売した催しです。ここでは『東北食べる通信』の初代編集長である高橋博之さんを招いてトークショーをコーディネートしました。
私が「神保町ヴンダーカンマー」の実行委員長に!?
少しマニアックな企画になりますが、東京・神田神保町の奥野かるた店が開催するアートイベントとして「神保町ヴンダーカンマー」があります。
生きものをテーマにした作品やコレクションを紹介、販売する理系アートのフェスティバルのようなものです。
ちょっとした縁があり、「盛岡でもこのイベントを開催しないか」という話がもちかけられたのです。神保町以外ではまだやったことがないとのことでした。
このときは、なりゆきで私が実行委員長を務めることになりました。それが「第1回MORIOKA神保町ヴンダーカンマー」です。盛岡市の助成金を利用して2019年2月に開催しました。
岩手県公会堂をメイン会場に、サイエンスにまつわるトークショーやワークショップ、グッズの販売会と盛りだくさんの2日間です。
並行して、当時フェザン本館3階に出店していた体験型書店「ORIORI」にも特設ブースを設け、アリジゴクのクリアファイルや牛の胃袋Tシャツなどマニア向けのグッズを販売しました。
地域色というより独自色の強いイベントでした。
運営が大変だった分だけ勉強になりました。助成金を使うやり方は、実行委員の一人でプロデュース事業に詳しい方に教えてもらいました。
こんなイベントを行う際に、私という個人が実行委員長をやるハメになったのも以前には考えられないことでした。
この頃になると、もはやなんでもありになっていた気がします。
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