課題レポートの採点時間が劇的に減少…教師が驚く、最先端の「通信制高校」のいま

課題レポートの採点時間が劇的に減少…教師が驚く、最先端の「通信制高校」のいま
(写真はイメージです/PIXTA)

教育業界でもDX推進に注目が集まる昨今。さまざまな技術が教育現場に導入されるなか、 通信制高校「ヒューマンキャンパス高等学校」は、業界内でも先駆けて教育DXを進めています。今回は、同校の設置法人「学校法人 佐藤学園」の永島伸二氏(教育企画部長)に、河田京三氏(HOUSEI株式会社)が聞き手となり、最先端の通信制高校の現状についてインタビューを行いました。みていきましょう。

日本のICT教育の課題

■Q3.

日本ではタブレットやパソコンを1人1台配布する「GIGAスクール構想」が本格的に始まり、デジタル教科書の導入なども進んでいますが、一方で現場の意識改革が追い付いておらず、ICT教育の発展を妨げているなどともいわれています。永島さんの目から見て、日本のICT教育の課題はなんだと思われますか。

 

<永島>

「生徒たちに、やりたいことをやらせてあげる」という観点が弱い印象を受けます。せっかく1人1台端末を配布したのに、フィルタリングやインストールできるアプリを制限して、教科の学習でしか利用できていないように感じます。生徒さんがやりたいと思っていること、自己の才能を開花・成長させること、そして将来の進路につながる探究、創作活動などにもっと活用してほしい。

 

のぞみ高校では、クリエイティブアプリやプログラミング教材、教育ツールのアカウントを提供する予定です。学習を義務付けるのではなく、興味のある生徒さんが能動的に利用できる環境を提供していきます。私どもではICTを活用し、アダプティブな教育を実現することを目指しています。

 

世の中には教育に活用できるICTツールがまだまだたくさんあるのだと思います。先日、学校でもメタバース空間体験を目的にVRヘッドセットを購入したのですが、世界ではすでにVRによる教育が進んでおり、理科の実験に取り入れたりされていますよね。うちでもさまざまなツールを積極的に導入し、活用していきたいという思いがありますので、世界の教育現場で活用されている最新のツールや事例などがあれば、ぜひ知りたいです。

 

 

河田 京三

HOUSEI株式会社

DX推進室室長

 

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