EQ(感情知能)が高い人の方が“確実に楽しく仕事をしている”…EQはいくらでも高められる!【心理学者が解説】

EQ(感情知能)が高い人の方が“確実に楽しく仕事をしている”…EQはいくらでも高められる!【心理学者が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

人生の中で、好きなように生きられる時間は限られています。その時間をより効率よく使うために、自身の生活に蔓延る「ダラダラ習慣」、無くしたくありませんか?「ダラダラ習慣」は、基本的に遺伝ではなく、日々の生活のしかたや、考え方を変えるだけであっという間に変えることができます。「ダラダラ習慣」の原因と解決方法について、心理学者の内藤誼人氏の著書『ダラダラ時間をリセットする最新心理学BEST60』から一部抜粋してお届けします。

EQ(感情知能)が高い人の方が「月給が高い」

頭のよさにかかわるIQ(知能指数)に対して、心にかかわる知能指数のことをEQ(感情知能)と呼びます(本当は「EI」が正解なのですが、なぜか日本ではEQという呼び名のほうが有名になってしまったので、本書でもEQと呼びます)。

 

EQは、たとえば、「自分の感情がわかる」「イラっとしても、すぐに元通りになれる」といった質問で測定されます。ネットで検索すれば、無料のテストも見つかりますので、自分のEQの高さを知っておくのもいいですね。

 

スペイン・デウスト大学のイツィアール・ウルキホ氏は、271人の大学の卒業生を調べたところ、EQの高い人のほうが、仕事を楽しんでおり、「もっと仕事をしたい」という気持ちを強く感じており、しかも月給まで高いことがわかりました。

EQが高い人の方が“確実に楽しく仕事ができる”

同じような研究は、アメリカ・サウスアラバマ大学のデビッド・ターニップシード氏の研究でも示されています。

 

ターニップシード氏によると、EQの高い人は、職場で、困っている人を助けたり、必要でない仕事までやってしまったりする傾向もあるそうです。仕事が楽しいので、そういうことも自然にできるのかもしれないですね。

 

ちなみに、別の研究では、IQのほうはあまり仕事に関係していないこともわかっています。頭がいいからといって、仕事を楽しめるかどうかはわかりませんが、EQの高い人は、確実に楽しく仕事ができるのです。

 

しかもありがたいことに、EQを鍛えるゲームやトレーニングアプリはすでにたくさん存在します。

 

アプリで楽しく遊びながら、笑顔のトレーニングをしたり、ポジティブな感情を引き出したりできるのですから、まことに便利な世の中になったなあ、とつくづく思います。

 

昔は、EQを鍛えようとしたら、セラピストなどが行うグループセッションに高いお金を払って参加する必要がありましたが、今では無料のアプリでもいくらでも鍛えられるのです。こういう便利なテクノロジーの力を借りない手はありません。

 

EQが高くなると、人間関係で厄介な問題を引き起こすことが減りますし、言いたいこともきちんと自己主張できるようになりますし、チームやグループでの作業が苦痛でなくなりますし、まことによいことずくめです。

 

頭のよさ(IQ)もそうですが、心の知能指数(EQ)のほうも、トレーニング次第ではいくらでも伸ばせますから、楽しみながら伸ばしてみてほしいですね。

ダラダラ時間をリセットする最新心理学BEST60

ダラダラ時間をリセットする最新心理学BEST60

内藤 誼人

春陽堂書店

80歳まで生きると仮定して、35歳のあなたの残り時間は約2340週間、55歳のあなたの残り時間は約1300週間しかありません。 限られた残り時間をムダにしないために世界最先端の心理学を武器にすることで、人生をより豊かなものに…

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