(※写真はイメージです/PIXTA)

人生の中で、好きなように生きられる時間は限られています。その時間をより効率よく使うために、自身の生活に蔓延る「ダラダラ習慣」、無くしたくありませんか? 「ダラダラ習慣」は、基本的に遺伝ではなく、日々の生活のしかたや、考え方を変えるだけであっという間に変えることができます。「ダラダラ習慣」の原因と解決方法について、心理学者の内藤誼人氏の著書『ダラダラ時間をリセットする最新心理学BEST60』から一部抜粋してお届けします。

あまり幸せになろうとしない

お金に執着しないことも大切ですが、「幸福」をあまりに追い求めようとするのも同じようにやめたほうがいいですね。

 

なぜかというと、幸せになろう、幸せになろう、としているとかえって不幸せを感じてしまうことがわかっているからです。

 

アメリカ・デンバー大学のアイリス・マウス氏は、「幸せになりたい」という気持ちが強い人ほど、人生満足度が低く、精神的健康度も低く、抑うつを感じやすくなることを明らかにしています。

 

マウス氏によると、「幸せになりたい」という気持ちが強い人は、離婚した人や、事故に遭った人、失業してしまった人などですが、そういう悪い状況にある人が幸せになろうとすると、かえって現実の自分のみじめさが強調されてしまい、余計に心が落ち込んでしまうのだそうです。

 

悪い状況の人ほど、「幸せになりたい」と思うものですが、皮肉なことに、そういう気持ちが強い人ほど、逆に幸せになれなくなるのです。

 

「自分はなんとみじめなのだろう」と思っていたら、陽気に仕事などできません。「自分はなんと情けない人間なのだろう」と感じていたら、やる気が出るわけがないのです。

 

したがって、あまり幸せを追い求めようとしないように気をつけてください。「幸せになる方法」といった自己啓発本などを読んでいると、余計に不幸せな気分になりそうな気がするのですが、どうでしょうか。もちろん、世の中にはすぐれた自己啓発本はたくさんあるので、すべてが悪いというわけではありませんが。

「今日は晴れて、幸せ」

では、不幸せな人は、幸せになれないのかというと、そうではありません。

 

幸せを感じる期待値をぐっと低く下げてしまえばいいのです。それこそ最低レベルにまで期待値を下げてしまえば、何をしても幸せな気分に浸ることができますよ。

 

「生きているだけで、幸せ」

 

「朝、髪の毛がピシっと決まったので、幸せ」

 

「今日は、晴れてくれたから、幸せ」

 

「お隣さんが『おはよう』とあいさつしてくれたので、幸せ」

 

などなど、ものすごく小さなことで幸せを感じるようにするのです。小さなことで幸せを感じるのがポイントです。

 

こういう生き方をするようにしていると、何をやっていても楽しめるようになりますし、積極的な気持ちですべてのことに取り組むことができるようになります。

 

ものすごく大きな幸運がやってこないと幸せになれない、と思っていたら、いつまでも幸せにはなれません。ごくごく小さなことでも喜べるような人間になりましょう。

ダラダラ時間をリセットする最新心理学BEST60

ダラダラ時間をリセットする最新心理学BEST60

内藤 誼人

春陽堂書店

80歳まで生きると仮定して、35歳のあなたの残り時間は約2340週間、55歳のあなたの残り時間は約1300週間しかありません。 限られた残り時間をムダにしないために世界最先端の心理学を武器にすることで、人生をより豊かなものに…

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