50代後半から専門スキルを習得しながら「年最大56万円」もらえる方法も! 今からでも十分間に合う「定年後の準備」とは【CFPが解説】

50代後半から専門スキルを習得しながら「年最大56万円」もらえる方法も! 今からでも十分間に合う「定年後の準備」とは【CFPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「人生100年時代」を迎えて老後が長くなり、充実した生活を送るためには、定年後もある程度働くことが現実的といえます。そのためには、いまから準備しておくことが大切です。本記事では、元キャスターでCFP・ジャーナリストの和泉昭子氏が著書『定年後のお金、なんとかなる超入門 インフレ時代のセカンドライフ』(KADOKAWA)より、定年後の仕事を見据えてどのような準備をすればよいのか解説します。

「教育訓練給付制度」とは

生徒:学び直すなら、学校へ通ったり、講座を受ける必要があるからお金がかかりますよね。老後資金はできれば減らしたくないのですが……。

 

[図表2]「教育訓練給付制度」で受けられる給付

 

[図表3]教育訓練給付制度で受けられる資格・講座例

 

先生:そこで、活用してほしいのは、「教育訓練給付制度」です。この制度は、国が人生100年時代を見据えて手に職となるスキルを身につけたい、新しいキャリアを習得したい人をサポートするもので、雇用保険の被保険者(離職後1年以内まで)が利用できます。

 

給付の条件は、対象となる講座を受講し、資格を取得するなどで、受講費用の一定割合を給付してくれるというものです。支給額は受講する講座内容によって異なります([図表2]参照)。

 

対象となる教育訓練は約1万4,000講座。オンラインや夜間、土日に受講できるものもあります。

 

たとえば、「社会福祉士」の資格取得講座の場合、「専門実践教育訓練給付」を受けられます。給付額は、受講修了後、資格を取得し就職が決まると、最大年56万円(受講費用の70%)。

 

「専門実践教育訓練給付」と、「特定一般教育訓練給付」は、受講開始の1カ月前まで、「一般教育訓練給付」は修了日翌日から1カ月以内に手続きが必要になります。

 

受給資格の有無や給付条件、手続きについては、居住地のハローワークで確認するようにしてください。

 

生徒:失業中でなく、在職中でもいいんですね。資格が取れて、給付も受けられるなんて、一石二鳥の制度ですね。

 

 

和泉 昭子

生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー/人財開発コンサルタント

 

定年後のお金、なんとかなる超入門 インフレ時代のセカンドライフ

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和泉 昭子

KADOKAWA

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