厳しい状況に耐えられないのは「楽観主義者」だった…プラス思考よりも「現実を直視すること」が重要なワケ

厳しい状況に耐えられないのは「楽観主義者」だった…プラス思考よりも「現実を直視すること」が重要なワケ
(※画像はイメージです/PIXTA)

コーチによる指導を受けて、変われる人と変われない人がいるのはなぜでしょうか。また、スポーツやビジネスの場面で長く続くスランプから抜け出すためには、どのような心構えが必要なのでしょうか。本稿では、吉田洋一郎氏の著書『PGA 超一流たちのティーチング革命』(実務教育出版)から一部を抜粋し、アドバイスの“受け手”に求められる姿勢についてみていきます。

何のために指導を受けるのか

トッププレーヤーがコーチを代えるのは、ほとんどの場合、成績が出ていないときです。

 

まれに何度もコーチを代える人がいますが、それはコーチに問題があるというより、選手の人としての資質に問題があるのでしょう。人の話を吸収しようとしなかったり、指導されてもどこか自己流にこだわるタイプには、何を指導しても意味をなしません。

 

そもそも指導を受けているのに我流にこだわるのは指導を受ける意味がありませんし、そうした人はコーチ選びから失敗するケースが多いと言えます。

 

人間には誰しも相性があります。これはコーチとて同じことです。しかしいくら性格的な相性がよかったとしても、確固とした目的のもとにコーチをセレクトしなければ成功は約束されないでしょう。話しやすさや相性ばかりを重視し、自分に何が必要かを分析できていないと、コーチ選びを誤りがちです。

 

言い換えると、選手自身が何をするべきかがよくわからず、とりあえずスランプから脱したいというだけで指導を受けてもうまくいきません。目的がはっきりしていて指導を受けるのと、不調の苦しさから逃れたいためにコーチにすがるのと、どちらが課題解決につながるかは明確でしょう。苦しさからの逃避は、結局何ももたらしませんし、そうした考え方では何をやってもうまくいきません。

 

なぜなら、何をすべきなのか自分で分析できず、目的意識のないところでアドバイスを受けても、腹落ちするわけがないからです。

 

自分の不調の原因を自己分析できずに現状から逃避する人と、自分自身を見つめ直して修正を図る人の違いは、頭の使い方次第だと思います。現実を直視することが不調を克服する上で最も大事なことなのです。

現実を見ることが成長につながる

指導を受けて課題を修正できる人には、現実を直視する姿勢が見られます。現実を直視できないと必要なものを取り入れることができませんし、問題の本質がわかりません。問題の本質がわからなければ、解決する方法もわかるはずがありません。

 

また、問題が見えていても人の忠告を素直に聞くことができなければ、せっかく解決方法がわかったにもかかわらず伸びることはありません。なまじセンスや才能がある人は自分が正しいと思い込んでしまっていることが多いので、指導されても「そんなことはわかっているよ」といった態度や言動が出てしまうことがあります。

 

自分が正しいと思い込んでしまうと、現実を見ようとしません。コーチは客観的に正しくないと判断して指導しますが、本人が素直にならなければいつまでたっても問題解決に至りません。私もそのようなゴルファーと話すことがありますが、現実を見ようとしないゴルファーは先行きが心配になります。

 

傍から見たらプラス思考という印象にも見えますが、楽観主義やプラス思考はとらえようによっては害毒にもなります。プラス面ばかりに焦点を当てることで何ごとも自分の都合のよいほうに考え、現実が見えなくなってくるからです。

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PGA 超一流たちのティーチング革命

PGA 超一流たちのティーチング革命

吉田 洋一郎

実務教育出版

弱肉強食の世界でも、長く第一線で活躍し続ける人は、何が違うのか? 奇跡とも言われる4度のスイング改造で、ゴルフ界の記録を次々と塗り替えてきたタイガー・ウッズ。史上最年長でマスターズを制し世界に衝撃を与えたミケル…

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