香港在住・国際金融ストラテジストの長谷川建一氏(Wells Global Asset Management Limited, CEO)が「香港・中国市場の今」を解説していきます。
香港ハンセン指数は3日ぶりに反落
ハンセン指数 20,534.48 pt (▲0.33%)
中国本土株指数 6,912.28 pt (▲0.36%)
レッドチップ指数 4,112.21 pt (▲0.28%)
売買代金1,277億1百万HK$(前日1,057億8百万HK$
7日の香港市場は全国人民代表大会が開催されるなか、政策動向を見極めたいとの意向から方向感の乏しい展開となった。
中国貿易統計の内容も嫌気された。中国税関総署が昼頃に発表した1-2月の貿易統計は輸出・輸入ともに大きく低下したことで内需、外需の弱さが示唆された。発表を受けてハンセン指数は午後に下げに転じ、ハンセン指数は前日比0.33%安と3日ぶりに反落した。
ハイテク株で構成されるハンセンテック指数は前日比1.31%安と反落、IT・ネット株や自動車関連が下げに転じ、動画配信のビリビリ(9626)は5.4%安、人工知能のセンスタイム(0020)は4.9%安、電気自動車メーカーの小鵬汽車(9868)は4.5%安と下げた。
不動産関連株も軟調な動きとなり、不動産株で構成されるハンセン不動産指数は同1.76%安と反落。不動産開発の碧桂園(2007)は3.9%安、龍湖集団(0960)は3.6%安、不動産サービスの碧桂園服務(6098)は1.7%安だった。
中国本土株市場は上海総合指数は前日比1.11%安の3,285.10と続落、CSI300は同1.46%安の4,048.85だった。
長谷川 建一
Wells Global Asset Management Limited, CEO/国際金融ストラテジスト<在香港>
Wells Global Asset Management Limited, CEO最高経営責任者
国際金融ストラテジスト <在香港>
京都大学法学部卒・神戸大学経営学修士(MBA)
シティバンク東京支店及びニューヨーク本店にて、資金証券部門の要職を歴任後、シティバンク日本のリテール部門やプライベートバンク部門で活躍。 2004年末に東京三菱銀行(現:MUFG 銀行)に移籍し、リテール部門のマーケティング責任者、2009年からはアジアでのウエルスマネージメント事業を率いて2010年には香港で同事業を立ち上げた。その後、独立して、2015年には香港金融管理局からRestricted Bank Licence(限定銀行ライセンス)を取得し、Nippon Wealth Limitedを創業、資産運用を専業とする銀行のトップとして経営を担った。
2021年5月には再び独立し、Wells Global Asset Management Limitedを設立。香港証券先物委員会から証券業務・運用業務のライセンスを取得して、アジアの発展を見据えた富裕層向けサービスを提供している。(香港SFC CE No. BIS009)
世界の投資機会や投資戦略、資産防衛にも精通。個人公式サイトなどを通じて、金融・投資啓蒙にも取り組んでいる。
● 個人公式サイト
「HASEKENHK.com」(https://hasekenhk.com/)
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連載国際金融ストラテジスト長谷川建一の「香港・中国市場Daily」