(※写真はイメージです/PIXTA)

日本の2人以上の世帯の約35%が「貯蓄1,000万円」を超えています。決して夢の数字ではなく、貯蓄のしくみを知り、慣れることで、誰でも実現できます。本記事では、テレビ出演をはじめ幅広く活躍しているファイナンシャルプランナーの飯村久美氏が、著書『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』(KADOKAWA)から、稼げて人生を充実させられる「副業」「転職」について解説します。

稼げるか、将来の稼ぎにつながるかが転職のポイント

稼ぐ力を付けるには、転職という選択肢もあります。

 

いま正社員で働いている人は躊躇するかもしれませんが、将来自分がやりたいことといまの仕事があまりにかけ離れていたり、自分への評価が著しく低いと感じたりするときは、転職という選択も当然「あり」だと思います。

 

転職を考える際の、大きなポイントは以下のふたつです。

 

1. いまの自分のキャリアを高く評価してもらえる会社であるか

2. 将来、自分のやりたいことにつながる会社であるか

 

勤めている会社を辞める理由は他にもあると思いますが、稼ぐ力を付けるという視点に立つと、この2点になります。

 

「1. いまの自分のキャリアを高く評価してもらえる会社であるか」というのは、同じ仕事のまま給与をたくさんもらえるかということです。いまの会社にいる理由はお金だけではないでしょうが、会社を変えるだけで稼げるようになるなら、考えてみるのもいいでしょう。

 

最近、日本人のアニメーターが中国企業に採用されるケースが増えていることが話題になりましたが、これは単純に、待遇の違いです。その差は、約3倍ともいわれています。

 

同じ仕事でこれだけの差があると、人材が流出するのも理解できます。

 

「2. 将来、自分のやりたいことにつながる会社であるか」に関しては、条件によってはいまの給与より下がる可能性があります。それでも、将来的なことを考えた場合は、十分に転職の理由になりますし、稼ぐ力を付ける転職につながっていくはずです。

 

将来の稼ぎにつながるかどうかは、自分の好きなこと、得意なことを磨けるかどうかにかかっています。要するに、転職を希望する会社に自分がプロフェッショナルになれる道があるか、ということです。

 

世界中を飛びまわる衣料品のバイヤーになりたい人が、食品メーカーに居続けてもステップアップできませんし、個人宅の設計をしたい人が集合住宅を得意とする会社の設計部門にいても、夢に近づくことはできないでしょう。

 

好きなことや得意なことで稼ぐという行為は、好きでも得意でもないことを仕事にするよりも、あきらかに人生を充実させます。

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年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」

年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」

飯村 久美

KADOKAWA

年収300万円でもラクラク越えられる!『貯蓄1000万円の壁』 1000世帯以上の家計相談を受けてきた「お金のプロ」が『貯蓄1000万円の壁』を越える方法と考え方を伝授。 お金を増やすのは難しい。 そう思っていませんか? …

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