「何これ!」本気の駄菓子コーナーに感動
■ライバルがやっている施策ではなく他業界の施策を取り入れる
良質な口コミを集めていくために必要なのは「良いサービス」と「目新しい施策」です。
目新しい施策というのは同業界が取り組んでいないであろう施策(イベントや企画)です。この目新しい施策を取り入れることができると、お客様は「写真」を撮ってくれますし、口コミ投稿にも施策の内容を「文章」にして投稿してくれます。店舗の印象として驚きほど記憶に定着するものはないのでおすすめです。
例えば、当社クライアントの鈴木自工株式会社で取り組んでいるのは、子供向けサービスの一つであるお菓子のプレゼントです。
それもキャンディを一つあげるとかではなく、オリジナルのコイン(100円分)があり、まるで駄菓子屋さんのような縁日スペースを作っていて、そこで子供がじっくりお菓子を吟味して所定のキッズスペースでお菓子を食べて時間をつぶしてもらっています。
これは他の業界の店舗の取り組みを自店舗でも取り入れてみた、という事例です。
初めて来店したお客様とお子様はびっくりするでしょう。本気の駄菓子コーナーなので「何これ!」となればこっちのものでお客様の意思で写真に数枚収めてくれます。店内写真もこのように自然とお客様が感動して写真に収めたくなるように仕掛けることが大切です。
縁日スペースの写真を口コミサイトに投稿してくださっていて、店舗に寄せられたお客様の声には子供に「次いつ行くの?」と聞かれたそうです。やるからには徹底的に喜ばれる施策であることがポイントです。
来店されるお客様が思わず写真を撮ったり、口コミ文章に施策を入れた投稿をするにはどんな施策(企画やイベント)が良いかをぜひ考えてみてください。
身近なところにヒントはたくさんあります。
考えて考えてゼロから口コミ投稿を促進する施策を思いつくのは難しいものです。他業界の近隣の店舗の口コミを見て、「どんな写真がアップされているのか?」「どんな文章の口コミを書かれているのか?」をリサーチするだけでも十分魅力的な施策は生まれると思います。
例えばすでに紹介した「子連れに優しい」と書かれた他業界の店舗に足を運んでみたら、キッズスペースにおもちゃやブロックがあるだけではなく、DⅤDも子供に喜ばれるアニメが流れていた、おもちゃも電池が入っていなくてボロいのが多いイメージだったが、常に清潔感が保たれていて電池交換もされている、という気づきがあったとします。
DⅤD放映とおもちゃの電池交換という施策も十分口コミ投稿につながるのではないでしょうか。少なくともリサーチに行ったスタッフが感動しているわけですから同じように自店舗のお客様が感動する可能性も高いでしょう。
同業がすでに取り組んでいることは魅力が半減してしまうのであまりおすすめしません。すでにお客様もその施策に慣れている可能性が高いからです。
ライバルと自店舗を利用するお客様がその施策に気づいたらパクり店舗という印象になり、あまり良いイメージを作ることができません。
それよりは他業界で取り組んでいることに取り組んだ方がまだ同業で模倣されていない分、目新しくなります。
ぜひご自身の近隣の店舗の口コミサイトを参考にして、理想の口コミが投稿されている他業界の店舗の施策をぜひ取り入れて口コミ投稿を加速させていきましょう。
成田 直人
ジャパンブルーコンサルティング株式会社代表取締役
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