投資対象としても注目…「巨大な物流センター」が次々に建設されているワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

鈴木邦成氏・中村康久氏の共著『シン・物流革命』より一部を抜粋・再編集し、巨大物流センターの需要が高まっているワケについてみていきます。

過熱するロジスティクスへの投資

一般の方からすると、倉庫というと暗くジメジメしたところに無造作に不用な物品が放置されているといったイメージをもたれるかもしれない。しかし現代経営における倉庫はそうした一昔前のイメージとは大きく異なる。

 

倉庫から物流センターへと進化を遂げ、ロジスティクスの司令塔として重要な役割を担い、庫内では検品、ピッキング、仕分け、箱詰め、値札付けなどのさまざまな作業がWMSなどの情報システムによる管理のもとに精緻に行われている。

 

庫内はピッキングや検品をミスなく行うために照度にも気を使われている。スルー型と呼ばれる物流センターでは物品は長期間、庫内に放置されているということは少なく、しっかりした在庫管理のもとに日々、在庫状況は変化している。

 

さらにいえば大型化も進み、巨大物流センターが首都圏、京阪神圏などには相次いで建設されている。建設された物流センターは実際の物流オペレーションを担うだけではなく、そのハードである施設自体がファンドに組み込まれ、投資対象となっている。

 

ロジスティクスへの関心が高まると同時に配送センター、物流センターなどの物流施設は投資対象としても注目され始めたのである。

 

投資家から資金を集めて物流施設に投資し、収益を分配する。不動産投資ファンドなどの対象となっている。物流施設が投資対象として注目され始めた理由は投資する側の負担が比較的軽いということにある。

 

物流施設は運営に手間がかからず、負担する付帯費用も少ない。屋根、外壁などの老朽化などを理由とする大規模な修繕以外には大きなメンテナンス費用もかからない。

 

しかも土地取得から建設までの時間もビルなどに比べると短く、借り手も事前に決定していることが多い。また大型の物流施設の場合、テナントの定着率も高い。そのため「日本版不動産投資信託(J-REIT)市場」に上場させるケースも多い。

 

REITは不動産ファンドの一種で「リート」と読み、「投資家の資金をもとに不動産を取得し、運用していく金融商品」である。

 

物流施設は、これまでの不動産投資ファンドとはまったく異なる性質をもっている。そのため、不動産投資ファンドの資産運用先を多様化する好材料とも見なされているのである。

 

これだけ物流施設が大型化したのには複雑な事情があった。

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