「投資信託で損をしない」情報収集術
投資信託を賢く選ぶための「情報収集」には、少々コツがあります。
まず、どんな投資信託かを知るための方法です。前項でお伝えしたチェックポイントは運用会社のホームページ等で確認することができます。
たとえば、三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を例にとって解説していきます。
まずは、上記投資信託の名称をネットで検索してみてください。三菱UFJ国際投信の公式ホームページを見つけたら、まず確認していただきたいのが「交付目論見書(投資信託説明書)」です。
[図表1]を見てください。
三菱UFJ国際投信の公式ホームページに掲載されている「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の交付目論見書(投資信託説明書)の表紙です。
この表紙だけで、投資対象資産は内外の株式であることやインデックスファンドであることなど、ある程度どんな投資信託なのかがわかるようになっています。
次のページには、ファンドの目的・特色が書いてあります。
このファンドの目的は、日本を含む先進国および新興国の株式市場に連動する投資成果を目指すことであり、具体的にはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動するという記載があります。
さらに、分配方針という欄があります。
年1回の決算であること、分配金は原則として抑制する方針であることがわかります。
これ以降、投資リスクや運用実績、手続・手数料等と続きます。手続・手数料等の欄では、ファンドの費用について、購入時手数料や信託財産留保額がないこと、運用管理費用は、年率0.1144%以内であること等が書かれています。
この交付目論見書(投資信託説明書)を見れば、おおよそのことが把握できるのです。さらに、ホームページではさまざまな情報を得ることができます。最新の基準価額や純資産総額、過去の値動きと純資産額の推移、過去の分配金実績等です。
また、最新の月次レポートや販売会社も確認できるようになっています。
投資の候補となる投資信託を見つけたら、運用会社の公式ホームページを見るようにしましょう。
最近は、TwitterやYouTube などでさまざまな情報が飛び交っています。いわゆる、インフルエンサーと呼ばれる人たちが、再生回数を稼ぐために刺激的な話をするケースも見受けられます。
なかには正しく有益な情報もありますが、不確かな情報に振り回されてリスクの高い商品に手を出したり、あたふたと売買したりしないように十分に注意してください。
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