占いを信じて行動すると、成功確率が上がる
起業当初に、新規事業によりイノベーションを起こすことに挑戦している各業界の人達が集まるコミュニティに参加していました。
ある年の年末の会合に、メンバーのひとりが凄腕占い師を連れてきました。占星術でメンバーの来年の運勢を見て、手掛けようとしている新規事業の行く末を占おうという企画でした。
それを企画したメンバーは、「占いがイノベーションを推進させる」などと言っていました。最初は全然意味がわかりませんでしたが、占ってもらうと、「来年は飛躍の年だから、ガンガン行動するといいですよ!」と満面の笑みで言われ、「そうなのか、じゃあ今考えている新しいことは突き進めよう!」と思えてきました。
よく聞くと、周りのメンバーも全員、「来年はいい感じだからやっていこう!」みたいなことを言われて喜んでいました。僕は、占いの信ぴょう性というものはわかりませんが、まったくわからないからこそ、行動したい気持ちになることを実感しました。
後で聞いたのですが、その占い師の方の言葉に背中を押されて恋愛で成功したお客さんはたくさんいるそうです。
笑顔で力強く「今がいい運勢!」と言われると、前向きな気持ちで行動してしまい、その結果成功確率が上がるのです。
理屈だけで考えていると、自信を無くしたり、失敗の理由を探して行動をためらったりすることがあります。それよりも、単純にイケイケな気持ちで行動した方がうまくいくことがあります。
コラム
現代レベルのAIも行動推進に使えます。「AIがこの本を薦めています」と言われると、理由がわからなければわからないほど、関心を持ちます。理屈がわからないものが自信満々にレコメンドしてくるという方法は、人を動かします。
高橋 晋平
おもちゃクリエーター
アイデア発想ファシリテーター
秋田県生まれ。
2004年 株式会社バンダイに入社。第1回 日本おもちゃ大賞を受賞し国内外累計335万個を販売した「∞(むげん)プチプチ」などを開発。
2014年 株式会社ウサギを設立。玩具・ゲームの考え方を活かした事業を企業と共同開発し、発想セミナーやワークショップを全国で実施している。
笑い・遊びのある企画を作り、話題にし、販売につなげることが得意。
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