第1回日本おもちゃ大賞受賞、「元バンダイ・商品開発のプロ」も見抜けなかった「3億円フィギュア」が売れたワケ

第1回日本おもちゃ大賞受賞、「元バンダイ・商品開発のプロ」も見抜けなかった「3億円フィギュア」が売れたワケ
(※画像はイメージです/PIXTA)

「3億円フィギュア」をご存じですか? 発売初年度にシリーズで国内外累計335万個を販売した「∞(むげん)プチプチ」などを開発、第1回日本おもちゃ大賞も受賞したアイデア創出の達人、おもちゃクリエイター高橋晋平氏が開発したヒット商品です。新たな価値・アイデアをコンスタントに生み出せるとすれば、それは社会人にとって何よりも貴重で、代えがたいスキルとなるでしょう。同氏の著書『1日1アイデア 1分で読めて、悩みの種が片付いていく』(KADOKAWA)で、彼が生み出したアイデアの実例を紹介します。

「3億円フィギュア」とは

会社員時代に「3億円」という名前のおもちゃの企画開発を担当し、販売したことがあります。ズバリ、3億円の札束のフィギュアです。

 

1000万円の札束のフィギュア30個がジュラルミンケースに入ったようなミニチュアで、札束を取り出して並べたり遊んだりすることができます。

 

「一体、何が目的の商品なんだ」と不思議に思われるかもしれませんが、この商品が発売されると共に、様々なキャラクターのフィギュアファンが、この札束を使った写真ネタを次々にインターネットで投稿し始めました。

 

例えば札束風呂に浸かって悪い顔をするキャラ、ジュラルミンケースを持って逃げようとする美少女キャラ……。これに端を発し、「面白い」と注目されるようになって、テレビなどでも取り上げられ、商品は早々に品切れになりました。

 

実は、このような使い方を僕はまったく想定できていませんでした。単に大人がデスクに飾ったり、宝くじと一緒に神棚に飾ったりするジョークトイとして売ろうとしていました。

 

偶然起きたインターネット上のムーブメントを見た当時の部長は、「これを自分で仕掛けておかないといけなかったね」と言いました。

 

僕もそう思いました。計算していなかった時点で、偶然成功したとしても、この商品は失敗だったのではないだろうか、その後、好きなフィギュアと一緒に飾って遊ぶための小物フィギュアやカプセルトイ商品は定番になっていますが、このジャンルの商品を意図的に仕掛けた人がいるなら、まさに企画のプロだなあ、と尊敬します。と。

 

計画なき偶発的成功は、成功か、失敗か。折に触れて考えさせられます。

 

                コラム

その後、好きなフィギュアと一緒に飾って遊ぶための小物フィギュアやカプセルトイ商品は定番になっていますが、このジャンルの商品を意図的に仕掛けた人がいるなら、まさに企画のプロだなあ、と尊敬します。

 

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※ 本連載は、高橋晋平氏の著書『1日1アイデア 1分で読めて、悩みの種が片付いていく』(KADOKAWA)より一部を抜粋し、再編集したものです。

1日1アイデア

1日1アイデア

高橋 晋平

KADOKAWA

アイデアとは、自分の心の中の願望が実現するきっかけであり、日々の生活をすこし楽しくする工夫でもあります。気軽にアイデアを生み出すことで、想像力や機転力、思考力と言った一生の武器が手に入ります。あそびの達人、おも…

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