「スーパーの総菜」と同じ戦略?ホテルの売上アップに最適な「ダイナミックプライシング」とは

「スーパーの総菜」と同じ戦略?ホテルの売上アップに最適な「ダイナミックプライシング」とは
(※画像はイメージです/PIXTA)

日本政府観光局の発表によると、訪日外国人旅行者は昨年前年比(2022年比)で15倍以上となりました。国内での旅行者も増加するなか、宿泊業界には大きなチャンスが訪れています。そんな宿泊業のホテルで売上をアップさせるには、スーパーの総菜と同じ価格戦略「ダイナミックプライシング」が有効といいます。どのような戦略なのでしょうか?

「レベニューマネジメント」との違い

ダイナミックプライシングと同様に価格設定に利用し、収益の最大化を目指すものに「レベニューマネジメント」があります。どちらも、需要と供給に柔軟に対応する価格マネジメントなのですが、どのような違いがあるのでしょうか。

 

ダイナミックプライシングとレベニューマネジメントの大きな違いは「重視する予測の範囲」といえます。レベニューマネジメントで重視するのは、広い範囲で導き出された需要予測です。蓄積された過去の実績や顧客情報をはじめ、競合との比較、地域のイベントや天候などを考慮しながら需要予測を立て、初期価格の設定を行います。

 

一方で、ダイナミックプライシングでは、販売開始後の利用状況を重視して、柔軟に価格を変更する手法です。

 

レベニューマネジメントはさまざまな要因から導き出した需要予測を重視した価格設定であり、ダイナミックプライシングは実際の利用状況を重視した価格設定を行うマネジメントといえます。

 

ダイナミックプライシングとレベニューマネジメントは「併用可能」

ダイナミックプライシングとレベニューマネジメントは併用して活用することでより効果的な販売管理が可能になります。

 

たとえば、レベニューマネジメントで導き出された数値で初期価格を決定し販売します。その後、需要の変化に応じてダイナミックプライシングを活用し、価格を柔軟に変更させていきます。この2つを併用することにより、余剰在庫をなくし、最大限に収益性を上げることができます。

 

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※掲載内容は2022年9月時点の情報です。

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