(※写真はイメージです/PIXTA)

お客に口コミ投稿してもらうときに欠かせないのは「スタッフの名前」です。できればスタッフを名指しで口コミ投稿してもらえると投稿価値は劇的に高まります。コンサルタントの成田直人氏が著書『お客様を「集める」から「集まる」へ 口コミだけで繁盛店を作る究極の集客術』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

スタッフの「名指し投稿」が最強なワケ

■スタッフの名前を入れてもらうことで信頼性・集客率アップ!

 

お客様に口コミ投稿していただく際に欠かせないのは「スタッフの名前」です。できればスタッフを名指しで口コミ投稿してもらえると投稿価値は劇的に高まります。

 

スタッフを名指ししていただくことで得られるメリットは2つあります。

 

①口コミの信頼性が高まり集客につながる
②口コミ内容が従業員のモチベーションと自学自習の習慣形成に役立つ

 

この項では、①口コミの信頼性が高まり集客につながる、についてお話しします。

 

新規集客についてですが、口コミ投稿を見て最初に疑うのはサクラ(ヤラセ)ではか、という疑問です。あまりにも良いことだけを書かれた口コミが並ぶと「これは本当か?」と勘繰られてしまうのが口コミの特徴です。

 

口コミ集客の重要性に気づいてきている人は多いので、これだけ口コミ集客が来店や商品購入の基準になると、マーケティングの一環として口コミ投稿にインセンティブ(お金を払う)で釣り記入してもらうというヤラセ的なものが生まれます。

 

たまに大手のオンラインショップで明らかに日本語がおかしい口コミが集まっている商品がありますよね。ちなみに、口コミサイトによっては口コミ投稿にインセンティブを支払うとアカウント削除されるので絶対にやめましょう。

 

いずれにせよ「サクラ口コミ」は淘汰されると思うのですが、まだまだ既存の口コミシステムでは残っているので同類とジャッジされないためにも、お客様に投稿してもらうのは店内体験が盛り込まれた「口コミ投稿」の必要があります。

 

その中でも最も価値が高いのが「名指しの投稿」です。

 

口コミ投稿を見た見込み客も「おっ、佐藤さんって素晴らしい店員さんがいるんだな」と複数名のお客様から名指しの口コミ投稿をしてもらえていれば、それだけ「よしっ、この店に行こう」という気持ちが高まりますよね。私が見込み客で名指しの口コミを見れば「どんな接客が受けられるんだろう」とワクワクします。

 

接客価値が高ければ高いほどお客様は次もこの人に担当してもらいたいと名前を知りたくなります。あなたもスタッフや店長の名前を覚えているお店がありますよね。名前を覚えることで特別感も得られるし、逆に名前を聞かれて店舗の常連の仲間入りができたりします。

 

これにより承認欲求が満たされます。接客価値が高いことで得られる口コミ投稿なので先述の通りスタッフ個々の能力開発を加速させてほしい理由はここにもあります。

 

さらにこれが定着すると見込み客の多くは店舗スタッフの名前を覚えて来店することになるので、開口一番「佐藤さんいらっしゃいますか?」などとスタッフに声がかかります。

 

ここで佐藤さんが接客をすれば間違いなく口コミ投稿も「佐藤さんが期待通り素晴らしかった」と名指しの投稿をしてくれることでしょう。

 

一度この循環に入れば名指しの口コミ投稿は容易になるので、初動の投稿のみ積極的に投稿してもらえるように、価値の高い接客をしていきましょう。

 

成田 直人
ジャパンブルーコンサルティング株式会社代表取締役

 

 

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※本連載は成田直人氏の著書『お客様を「集める」から「集まる」へ 口コミだけで繁盛店を作る究極の集客術』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を罰すし、再編集したものです。

口コミだけで繁盛店を作る究極の集客術

口コミだけで繁盛店を作る究極の集客術

成田 直人

日本能率協会マネジメントセンター

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