銀行へは“まだ必要のないときに借りておく”──金融機関に「貸したい」と思われる会社が“意識してやっていること”

銀行へは“まだ必要のないときに借りておく”──金融機関に「貸したい」と思われる会社が“意識してやっていること”
(※画像はイメージです/PIXTA)

お金のことを気にすることなく会社を運営できれば気楽でしょうが、現実は残念ながらそうではありません。経営に携わるかぎり、いつ何時でも資金繰りは切り離せない問題です。2020年に世界が一変してから、お金のことにより向き合わざるをえなくなった社長は数多くいるはずです。多くの経営者が必要とするお金に関する知識と、考え方について、大林誠一氏の著書『社長のためのお金のトリセツ』(かざひの文庫)で解説します。

資金調達における“金融機関との付き合い方”

(※画像はイメージです/PIXTA)
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「もしものとき」をいつも想定しておく

前述したように、資金調達で大切なのは、「いいときほど備えておく」という意識を持つことです。「いいときほど借りてほしい」というのが、金融機関のスタンスです。

 

万が一のときのために資金調達をしておこうと思うのであれば、1年前くらいから仕込みをしておきましょう。

 

お金があるうちから、「なくなった場合はどうするのか」を考えておくのです。たとえば資金の回収が遅れたり、支払い元が倒産したらどうするのかということを、常日頃から考えておいたほうがいいでしょう。

 

そして資金調達ができたら、いい投資、いいビジネス以外には使わずに、とっておきます

 

借りやすいときに、借りられるだけ融資を受けておく

わたしの会社でも、コロナ関連融資で数千万円を調達しました。

 

現在取引している銀行が2つあり、今回の融資の窓口になっている銀行からは一切動かさず、お金を消費したように見せないことを心がけています。そのため、資金をそのまま約1年置いておくつもりです。

 

世の中の情勢によって、借りやすいタイミングが訪れる場合があります。そういったタイミングは逃さないようにしたほうがいいですね。

 

会社が安定して利益を出しているうちに、日頃から銀行とやりとりして接点を持っておくようにしましょう

 

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※ 本連載は、大林 誠一氏の著書『社長のためのお金のトリセツ』(かざひの文庫)より一部を抜粋し、再編集したものです。

社長のためのお金のトリセツ

社長のためのお金のトリセツ

大林 誠一

かざひの文庫

2020年に世界が一変してから、お金のことに向き合わざるをえなくなった社長は数多くいるはずです。 お金に対する基本の考え方、税金の扱い方、融資や資金繰り、雇用に関する知恵、交渉や未来の戦略のこと…。 お金から目を…

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