(※写真はイメージです/PIXTA)

いまの時代、終身雇用は当たり前ではなくなりました。転職前提で入社する新卒社員が増えるなか、企業として取り組むべきことはたった1つと、600社の企業に新卒採用などの組織変革コンサルティングを実施する株式会社Legaseedの近藤悦康代表はいいます。みていきましょう。

「終身雇用」が当然でない時代の企業の役割とは?

ただ、そうはいっても、現状の日本の採用はまだ「ポテンシャル採用」であり、ジョブ型のつもりで採用しても、そこから育てていく活動が多いです。だからこそ「ダイヤの原石たち」を入社後にどう磨いていくか、そのための環境をどう整えるか、ということを考え、会社をつくっていくことが大事になってくるのです。

 

今の時代、終身雇用が当たり前ではありません。人材は企業で成長して、次の場所(企業)へと巣立っていくのが普通の時代になりました。それならば、企業の役割は「ここにいて良かった」「ここにいたから今の自分がある」と言ってもらえるような、挑戦と成長のできる環境を整えることです。

 

企業は「一流の人材」を育てる学校

そういう意味で、企業とは「一流の人材」を育てる学校のような場所になると私は思います。私の考える「一流の人材」とは「会社のブランドがなくてもどこでも生きていける市場価値のある人」のことです。

 

そう考えると、新卒採用は子どもを自立させて、独り立ちさせる親の心情と近いものがあるように感じます。自社の中で磨いて、どこでも生きていける人材に育てあげるからです。

 

もちろん一方で、組織を次世代に任せるために「骨を埋めるつもりで働いてもらいたい」と考える経営者もいるでしょう。それはそれで当然の考えだと思います。

 

ただ、どちらの場合であっても、一流の人材を育てることは重要です。経営者は事業承継もいつかは考えないといけませんから、そのときに一流の人材が社内にいれば安心して引退をすることができるからです。

 

ただし、そのためには経営者自身も自分を磨く必要があります。自分と会社が磨かれるからこそ優秀な人材が入ってきます。彼らが会社の成長を押し上げ、またその次の人材が入ってきます。磨くことを継続することで、やがてこの文化が根づいてきます。

 

 

近藤 悦康

株式会社Legaseed

代表取締役CEO

 

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※本記事は、近藤悦康氏の著書『99%の会社が知らない「超・デジタル採用術」 オンラインでも応募者の心は「見える化」できる!』(徳間書店、2022年1月29日刊)から一部を抜粋し、再編集したものです。

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