(※写真はイメージです/PIXTA)

人材を早く育てるため、入社前に内定者の研修を行う企業が増えました。そのような「内定者研修」で、ビジネススキルを教えても「入社後、実務に十分に生かされていない」と頭を抱える企業が多いといいます。なぜなのでしょうか、みていきます。

 

【スキル】を鍛える

愛される・目をかけてもらえる人財になるために最も重要なことは「礼儀正しくあること」です。『Think CIVILITY(シンクシビリティ)「礼儀正しさ」こそ、最強の生存戦略である』という書籍が2019年に出版されアメリカで注目を浴びています。無礼な態度は周りに悪影響をおよぼし、ひいては会社の損失に繋がっていくという内容です。新入社員として必要な礼儀正しさとは、次の5つの要素です。

 

・挨拶:明るく感じよく、相手に聞こえる声の大きさで

・表情:マスクを着用していても伝わるくらい表情を豊かに

・言葉遣い:正しい敬語で流行り言葉を使わない

・身だしなみ:髪型、顔、服装、靴、アクセサリーに至るまで相手目線で整える

・立ち居振るまい:背筋を伸ばして猫背にならない立ち姿勢

 

【フィジカル】を鍛える

体調不良で病欠をしたり、通院のために遅刻や早退を繰り返すことは、ビジネスパーソンとしての信用を大きく失ってしまいます。健全なる精神は健全なる肉体に宿るといわれるように、なんといっても身体が資本であり、健康でなければ、心にも影響が出てしまいます。心と身体の2つが土台となり、そのうえで必要な技を活かすことができるのです。

 

健康を維持するためには、運動・食事・睡眠に気を使うことです。日頃の運動習慣と、ある程度の体力をつけておきましょう。いまはSNSや動画サイトを使って自宅でトレーニングをすることで隙間時間を上手に活用できるはずです。また、免疫力を上げるための身体作りには、食事と睡眠が大切です。食事は栄養のバランスを考え、タンパク質・ビタミン・炭水化物を摂ること。睡眠は各個人によって適正な睡眠時間が異なるため、自身の適正な睡眠時間を把握しておくことを、伝える必要があります。

まとめ

社会人経験の長い方からすると、当たり前と感じられることばかりなのではないでしょうか? しかし、土台が無くてはスキルは積みあがっていきません。この基本に立ち返り、内定者の【メンタル】・【スキル】・【フィジカル】の3つをバランスよく鍛えることで、社会人としてのスタートラインに立つ自覚を醸成していきましょう。

 

 

赤星 京子

株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパン

人材開発部 コンサルタント

 

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