(※写真はイメージです/PIXTA)

田方みき氏・関尾英隆氏による共著『Q&Aで簡単!家づくりのお金の話がぜんぶわかる本 2023』(エクスナレッジ)より、家づくりにかかるコストの地域差や、予算内で家を建てるためのポイントを紹介します。

土地の個性を生かせるプランは?(図表3・4)

出所:田方みき、関尾英隆著『Q&Aで簡単!家づくりのお金の話がぜんぶわかる本 2023』(エクスナレッジ)
[図表3]土地の個性を生かせるプラン① 出所:田方みき、関尾英隆著『Q&Aで簡単!家づくりのお金の話がぜんぶわかる本 2023』(エクスナレッジ)

 

出所:田方みき、関尾英隆著『Q&Aで簡単!家づくりのお金の話がぜんぶわかる本 2023』(エクスナレッジ)
[図表4]土地の個性を生かせるプラン② 出所:田方みき、関尾英隆著『Q&Aで簡単!家づくりのお金の話がぜんぶわかる本 2023』(エクスナレッジ)

 

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【斜線制限】

土地選びでは、家のプランにかかわる規制についてもチェック。建築基準法による北側斜線制限や隣地斜線制限などは、建物の高さや屋根の傾斜などに影響する。希望のプランが実現できるかは住宅会社に確認を。

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Q3. 形が変わるとコストはどう変わるの?

⇒A. プランと断面形状*よってコストが大きく変わります(*断面形状とは、図表6のように建物を断面で見た際の「複雑さ」を表すものです)

 

さまざまな要因のなかでも、コストに大きく影響するのが家の「プラン」と「断面形状」。床面積、設備(キッチン、浴室、トイレ、洗面所、給湯器など)は同じでも、外壁や屋根などの施工面積に応じて、その分材料費や大工さんの手間が増えるからです。

 

一番費用のかからない形状とは、「総2階の真四角の家」。吹抜けや下屋、バルコニーが無い真四角の家です。たとえばプランが凸凹している場合、外壁の面積が2割以上も増えます。屋根の形も複雑となり、外装の費用も膨らみます。さらに断面形状の凸凹、吹き抜けや下屋があると、室内の壁や天井の施工面積が増えます。

 

外にバルコニーやウッドデッキなどがある場合は、当然それらの費用を加算する必要もあるでしょう。また、平屋の場合は基礎と屋根の面積が大きくなるので総2階の家よりもコストは高くなります。次項で、形状が変わると具体的にどのようにコストが増えるのか、チェックしてみましょう。

 

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【ここが大切】

●外気に直接触れる外壁や屋根の面積が増えれば、それだけ熱環境的には不利になる。複雑な形状とする場合には、不要に光熱費が増加しないよう、断熱性能もしっかりと確保する必要がある。

 

●外壁や屋根の形状が複雑になると、部材どうしの接合部からの雨漏りのリスクが高まることに。将来的に修繕費が割高になる傾向があるので、事前の修繕計画も欠かさず検討しておこう。

 

●家具を購入するか、造作家具にするかでもコストは変わってくる。前者は自己資金での準備となるが、後者は費用を住宅ローンでまかなえる。造作家具の方が、結果的にメリットが多い。

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次ページプラン・断面形状変更によるコストアップの例

※本連載は、田方みき氏・関尾英隆氏による共著『Q&Aで簡単!家づくりのお金の話がぜんぶわかる本 2023』(エクスナレッジ)より一部を抜粋・再編集したものです。

Q&Aで簡単!家づくりのお金の話がぜんぶわかる本 2023

Q&Aで簡単!家づくりのお金の話がぜんぶわかる本 2023

田方 みき
関尾 英隆

エクスナレッジ

【家づくりのリアルなお金が分かる!】 家づくりでは、間取りだけでなく資金計画も準備万端で臨みたいもの。 「坪単価って何?」 「間取りや材料でコストはどう変わる?」 「建てたあとのメンテナンス費用は?」 「銀行…

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