注文住宅の建築費の平均*を見てみよう(図表1・2)
(*「2021年度フラット35利用者調査」〔住宅金融支援機構〕より)
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【土地の購入】
家を建てるための土地を購入することからスタートする場合、土地のみで販売されている宅地、建築会社が指定されている建築条件付き土地、古家付きの土地などを購入する選択肢がある。
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Q2. 土地は形や方角によってもコストに差が出る?
⇒A. 希望のエリアで予算内に納めたいときは変形地などにも目を向けてみましょう
正方形や長方形などの形の整った土地や、広い土地、南向きの土地などは人気があり、価格も高くなりがちです。希望するエリアでの土地探しが予算オーバーで行き詰まった場合は、多角形の土地や旗竿型の土地、北向きの土地など、デメリットがあると思われている土地に目を向けてみましょう。土地の購入費用を抑えられる可能性があります。
例えば、狭い通路の奥に家を建てることになる旗竿型の土地は、道路から距離があるため静かだったり、北向きの土地は道路から面していない南側にLDKを配置すれば落ち着いた空間にできるなどのメリットもあります(次項図表3)。狭い土地や変形地でも間取りの工夫で満足できる家にできるケースも多くありますから、住宅会社に相談してみるといいでしょう。
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【ここが大切】
●将来、子どもや孫に土地を遺す必要がなければ、借地に家を建てるという選択もある。ただし、住宅ローンの審査が通りにくく、希望の金額を借りられないことも多いため、十分な自己資金が必要だ。
●土地の価格が安くても、地盤改良工事(軟弱地盤)や擁壁の設置が必要な土地の場合は、かえってコストが高くつくことも。自治体のハザードマップなどで地盤を確認するほか、不動産会社や住宅会社にも相談しておこう。
●古家付きの土地が割安な価格で売られていることも。古家の状況によっては、リノベーションして住むこともできるが、建て替えをするなら解体費用や地盤調査費、整地費用を見積もっておきたい。
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