人口構成からみる社会の変化(2)…性・年齢階層別人口の前後5年間の変化 (写真はイメージです/PIXTA)

戦後の人口増加から一転、人口減少期へと突入した日本。2020年を中心とする前後5年間の性・年齢階層別の人口構成の変化について、ニッセイ基礎研究所の井上智紀氏が考察します。

1―はじめに

前稿では、長期的な観点から日本全体としての人口構成の変化について確認した。このような人口構成の変化は、国内を対象とした様々なビジネスにおける市場環境としての観点からも重要であり、足元の変化については折りに触れつぶさに確認しておくことが肝要であるように思われる。

 

そこで本稿では引き続き、2015年、2020年の国勢調査の結果および国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」における2025年の推計結果を用いて、2020年を中心とする前後5年間の性・年齢階層別の人口構成の変化について、都道府県別の差異を確認していく。

2―日本全体における人口構成の変化

はじめに、2015年から2020年にかけての変化についてみると、全体では多くの年齢層で減少しており、とりわけ60歳代(-15.1%)、30歳代(-11.6%)の減少幅が大きくなっている。逆に高齢層では、70歳代で14.1%、80歳以上で14.9%と団塊世代を含む70歳代のみならず80歳以上についても大きく増加していることがわかる。また、50歳代も5.6%増加している。この結果を性別にみると、男性では70歳代で15.3%、80歳以上では18.4%の増加とそれぞれ女性(13.1%、13.0%)に比べ増加幅が大きくなっている。

 

一方、2020年から2025年にかけての変化では、80歳以上が17.6%、50歳代が11.8%、それぞれ増加する一方、団塊ジュニア世代全員が50歳代となることで40歳代は-12.6%と大きく減少するものと見込まれている。性別にみると、80歳以上では男性が19.8%と女性(16.3%)の増加率を3.5ポイント上回っている以外は大きな差異はみられない。

【図表1】
【図表1】

 

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    ニッセイ基礎研究所  生活研究部 主任研究員

    ・1995年:財団法人生命保険文化センター 入社
    ・2003年:筑波大学大学院ビジネス科学研究科経営システム科学専攻修了(経営学)
    ・2004年:株式会社ニッセイ基礎研究所社会研究部門 入社
    ・2006年:同 生活研究部門
    ・2018年より現職
    ・山梨大学生命環境学部(2012年~)非常勤講師
    ・高千穂大学商学部(2018年度~)非常勤講師
    ・相模女子大学(2022年度~)非常勤講師

    所属学会等
    ・日本マーケティング・サイエンス学会
    ・日本消費者行動研究学会
    ・日本ダイレクトマーケティング学会
    ・日本マーケティング学会
    ・日本保険学会
    ・生命保険経営学会

    ・一般社団法人全国労働金庫協会「これからの労働金庫のあり方を考える研究会」委員(2011年)

    著者紹介

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    ※本記事記載のデータは各種の情報源からニッセイ基礎研究所が入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本記事は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
    ※本記事は、ニッセイ基礎研究所が2022年12月26日に公開したレポートを転載したものです。

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