寒い家に住んでいるのならばぜひ検討したい断熱リノベ
電気代等の光熱費の上昇が続いており、
暖房費を抑えるために、暖房を控えて我慢の生活をしている方も多いのではないのでしょうか? 様々なものの値上がりが続き、家計が厳しくなる中でそうせざるを得ないことはもちろん理解できます。ですが、健康リスクがあることを理解した上で、なるべく暖かい居住環境を過ごすことをお勧めしたいところです。
電気代などの光熱費の負担が重くなり続けることが予想される以上、寒い家で暮らしている方は、可能ならば、断熱リノベを行うことをお勧めします。本格的な断熱フルリノベは費用的に大変かとは思いますが、以前、説明した通り、窓にインナーサッシを入れるだけでも、だいぶ環境は変わります(関連記事『我が家は寒すぎる!が、建て直すほどお金はない…住まいの悩み、専門家によるベストアンサー』)。
さらに予算を抑えたいのであれば、ハニカムブランド(図表9)の設置も有効です。ハニカムブラインドは、ブラインド内に空気層があるため、窓の断熱性能が上がり、コールドドラフトが生じにくくなります。さらにサイドレール付きのものにすれば、窓から降りてくる冷気をかなり防ぐことができます。ただ、残念ながらハニカムブラインドは透湿性があるため、窓面に生じる結露を減らすことはできないようです。
一方、経済的に余裕がある方は、断熱フルリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか? 最近は、築古の住宅でも、断熱等級6、断熱等級7レベルの高断熱住宅にフルリノベーションができる工務店も増えてきています。建て替えや住み替え以外にも、思い入れのある現在の住まいで、健康・快適な環境を手に入れる選択肢もあるのです。
断熱リノベの普及は、居住者の健康・快適性のメリットと同時に、国全体では1人あたりの医療費軽減による社会保障費負担の抑制、脱炭素社会の推進、貿易収支改善やエネルギー保障面等、さまざまな社会的メリットがあります。
個人的には、国は、電気代の補助などという一時しのぎで継続困難な政策よりも、その予算を断熱リノベの補助に充てるほうがはるかに有効だと考えています。
すでに国も自治体も断熱リノベへの助成制度を充実させつつありますから、メリットの大きい断熱リノベをぜひ検討してみてください。
住まいるサポート株式会社
代表取締役
高橋 彰
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】