(※写真はイメージです/PIXTA)

1990年後半生まれの「Z世代」。企業は、新型コロナウイルスの流行により、就職直前の学生生活でリモート授業を受けていた「Z世代の新入社員」の対面コミュニケーション能力を不安視しています。これからの新入社員に、企業はどのような教育をしていくべきなのでしょうか? みていきます。

 

新人教育の前に「上司教育」

Z世代に限ったことではありませんが、なにを教えるかではなく、誰から教わるかという視点も非常に重要です。教えられる内容は同じでも、誰からいわれるかによって納得度が変わってきます。Z世代は以前にも増してこの特徴が強いように感じます。

 

この傾向からいえることは、新人の“教育担当者の教育が最重要”ということです。教育担当者が気を付けるべき点としては、「教える」という感覚ではなく、「育てる」という感覚で育成するということです。教えて終わりということではなく、できるようになるまでサポートすることが大切です。

 

マクドナルドやユニクロでは、新入社員を受け入れる前から、受け入れる側の上司教育を行っています。褒め方・叱り方、コーチングといったスキルを育てる側が持っていることで、新入社員の成長は格段に変わるでしょう。

 

新入社員が辞める理由として、人事の人が嫌だから辞めるということはほとんどありません。現場が嫌だから辞めていくのです。人手不足の時代では、選ばれる企業とならなければ企業成長はありません。デジタルネイティブの価値観を、人事だけでなく、受け入れる現場も理解していただき、コミュニケーションを取ることが大切です。

 

 

有本 均

株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパン 代表取締役会長

兼グローイング・アカデミー学長

 

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