「インセンティブ効果」を上げるためのSO発行条件
ストックオプションに関してはさまざまな設計方法が考えられ、それぞれ会社の実情に応じて行使条件をつけていくことになります。
インセンティブ効果を上げるためにはさまざまな条件がありますが、そのなかでも主なものは以下の3つです。
2.将来一定の「業績」水準を達成しなければ行使できない
3.発行会社に「在籍」していなければ行使できない
1と2については両方定めるケースは少なく、どちらかを選ぶことがほとんどです。選ぶ決基準は、その会社の実情次第です。
一方、3の「在籍条件」はつける会社がほとんどです。
ストックオプションを配ったあと、「もらったから」といって辞められてしまっては会社側の効果が上げることはできません。優秀な人材の流出を防ぐため、3の条件をつけている会社は100%といっても過言ではないでしょう。
会社の株価効果を期待するのか、それとも優秀な人材を採用していきたいと考えるのか等、「なにを重視するか」によってストックオプションの設計が変わってきます。
そのため、ぜひストックオプションを発行する際には専門家に相談のうえ活用していただければと思います。
<<<【司法書士が解説】ストックオプション…何のために?>>>
加陽 麻里布
永田町司法書士事務所
代表司法書士