全国40超の拠点を構える劇団…なぜ数千人の団員が「世界のトップアクター」の指導を受けられるようになったのか?

全国40超の拠点を構える劇団…なぜ数千人の団員が「世界のトップアクター」の指導を受けられるようになったのか?
(※写真はイメージです/PIXTA)

DXを「実施していて成果も出ている」日本企業は、わずか13.5%、ほとんどのDXプロジェクトが期待どおりになっていません。では、実際にDXを成功させた企業はどのようにプロジェクトを推進したのでしょうか? 全国に40拠点以上、数千人を超える劇団員を抱え、国際的に活躍する若者を輩出している劇団の事例を、企業のDXコンサルタントである株式会社日淺の日淺光博代表が解説します。

3.推進フェーズ

「見える化」したビジョンを推進する

推進責任者、プロジェクトリーダー、お客様対応統括を中心に社内チームを結成。社内に開発チームを持たないので、私を含む外部のコンサルタント、開発ベンダーが入り「e-Theatre」の構築が始まりました。まったく新しいサービスですが、将来に向けた拡張性とスピード感を優先するため1からシステムを手づくりするのではなく、迅速に開発する手法やその支援ツール(ローコードツール)を活用した構築をすることを決めました。

 

立ち上げフェーズでビジョンを描き、そのビジョンに対してゴールを明確にした計画をつくり、具体的に現場の状況に合わせて最適な工程を踏み出すことで、株式会社YTJは「e-Theatre」を世に送り出し、今後も計画している構想の実現に向けて継続的なDXを行っています。

まとめ

このように業界の未来と起こりうる変革をしっかりとらえ、大きなプロジェクトを描ききるのはとても難しいでしょう。それでも会社が生き残るためには、未来を予測し変革に挑戦し続ける必要があります。そのための1歩として、まずは各業界の課題とDXでどう解決できるかを知っておくことは、とても有効です。

 

 

日淺 光博

DXコンサルタント

株式会社日淺 代表取締役社長

 

※本連載は、日淺光博氏の著書『難しい話はもういいんでDXがうまくいく方法だけ教えてください』(サンマーク出版)より一部を抜粋し、再編集したものです。

難しい話はもういいんで DXがうまくいく方法だけ教えてください

難しい話はもういいんで DXがうまくいく方法だけ教えてください

日淺 光博

サンマーク出版

DXを「実施していて成果も出ている」日本企業は、わずか13.5%。つまり、ほとんどのDXプロジェクトが期待通りになっていないということです。 その原因の多くは、じつは社内のすべての人にDXを推進することで得られるインセン…

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