1.立ち上げフェーズ
ビジョンと価値基準となるメッセージを伝える
株式会社YTJの役員かつ劇団の主宰がトップに立ち、数千名を超える劇団員によりよい環境を提供したい、と未来に向けたあり方を話し合っていました。
彼が描いたのは「日本にいながら世界のトップアクターの指導を受けられる環境づくり」「レッスンスタジオに来られなくても日本トップレベルのレッスンを受けられる環境の提供」というビジョンでした。
立ち上げフェーズで大切なのは将来のビジョンを明確に打ち出すこと。株式会社YTJのDXは、このビジョンからスタートしました。もしこれが「レッスンオンライン化プロジェクト」だけだったら、現行のレッスンを動画配信すれば十分という判断もできてしまいます。
2.計画フェーズ
ビジョンを実現可能な形に「見える化」する
立ち上げフェーズで決めたビジョンだけでは、顧客や従業員に価値を伝えきることができません。
YTJの場合、これまで劇団経営で培ってきたノウハウを活かしてオンラインだからこそできるコンテンツを考えることから始めました。その結果生まれたのが「e-Theatre(イーシアター)」というブランドとオンラインサービスです。
e-Theatreで実現する内容
■国際的なショービジネスの第一線で活躍するアーティストによる特別オンラインレッスン
■YTJ劇団で展開するレッスンで使用されているダンス・歌・ミュージカルなど各種オリジナルコンテンツのレッスン教材映像を公開
■国内外のエンタメ業界で成功を収めたパフォーマー・プロデューサー・ディレクターとの個別面談を通じてキャリア構築をサポート
■YTJの全国スタジオにおけるレッスンが個々のデバイスにてリモートで視聴可能となるオンラインライブ配信
など、この「e-Theatre」の世界でどんなことが実現できるかを話し合い、リアルでレッスンを行っている自分たちの強みも活かしながら、リアルとオンラインを融合した、まったく新しい形の実現計画を描きました。