(※写真はイメージです/PIXTA)

何か物事に行き詰まったときは、その物事を自分自身で分析できていない場合が多いです。分析力が高まるフレームワークをみていきましょう。現役の東大生の永田耕作氏が著書『東大生の考え型 「まとまらない考え」に道筋が見える』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

8つの質問でつまずきの原因が解明

■8つの質問シート

▶つまずきの原因がわからない? そんなときは細かく分解

どうしてもやる気が出ないことってありますよね。なんとなく自分の気持ちが乗らず、何か頑張ろうと思っても力が出ないことってあるんじゃないかなと思います。

 

このようなときは、何かが自分の中につっかえてしまっていて、努力することができなくなっている状態なんですよね。自分でもわからない何かが、自分のパフォーマンスを下げてしまっているわけです。

 

では、どうすればいいのでしょうか? 何かが原因で自分のモチベーションが上がらない。でもその何かがわからない。この状態では、なかなか改善することは難しいでしょう。大切なのは、どこでつっかかっているのかを調べる健康診断です。

 

自分の精神の健康診断をするために、8つの質問を自分にしてみましょう。

 

Step①上から順番に、8つの質問に回答をしていく
Step②答えられないところがあったら調べて、このシートを完成させる

 

出典)永田耕作著『東大生の考え型 「まとまらない考え」に道筋が見える』(日本能率協会マネジメントセンター)より。
出典)永田耕作著『東大生の考え型 「まとまらない考え」に道筋が見える』(日本能率協会マネジメントセンター)より。

 

■考え型の基本

 

これはビジネスコーチングをやっているpabloという会社の人たちが作ったものを東大流に改造したものであり、完成させたら「やる気を出して今から何か新しいことをやろう!」という気になれる優れものです。

 

上から下へ答えていくにつれて、その解像度が上がっていきます。できるだけ順番に答えるようにしましょう。

 

僕はこのシートの良いところは、自分がすべきことの細分化を強制的に行ってくれることにあると思っています。やるべきことの内容や、いつやるか、どのように進めるかを自分自身で一から考えることはとても大変です。自分では分解できたと思っていても、よくよく見てみたら「いつやるか」が考えられていない、どこでやるかが明確になっていない、なんてことは非常によくあります。

 

そんな人はぜひ一度このシートを使ってみましょう。質問に答えていくうちに、半自動的にタスクが分解されていき、自分がこれからすべきことが見えていきます。

 

■深掘りするなら…?

 

大事なことは、明確で具体的な回答を書くことです。「明日やる」ではなく、「明日の8時からこれを10ページやる」のようにできるだけ時間や分量を記入するようにしましょう。

 

このシートを見れば自分以外の人間だって何をすればいいのかわかる、というくらいのレベル感でこのシートを仕上げてもらえればと思います。

 

そうすればやる気が出なくなったときにもこのシートを見返して「何をすればいいのか」「なぜこれをやろうとしているのか」という道標になるはずです。

 

■ココがポイント![Whyを考える]

 

このシートを進めていく中で、「なぜやるか」というのが一番重要です。

 

なぜならここが欠けていると、何か辛いときや苦しいときに、「そもそも自分はなんでこんなことをやっているんだ?」と思ってしまい、モチベーションが落ちて馬力が出なくなってしまうからです。

 

しっかりと、「どうして自分はこれをやるのか」と向き合う習慣をつけましょう。

 

次ページなぜ8つの質問で「やる気」が湧くのか?

本連載は永田耕作氏の著書『東大生の考え型 「まとまらない考え」に道筋が見える』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

東大生の考え型「まとまらない考え」に道筋が見える

東大生の考え型「まとまらない考え」に道筋が見える

永田 耕作

日本能率協会マネジメントセンター

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