マニラ首都圏地下鉄…慢性的渋滞の解決となるか?
フィリピンの10大財閥の一角DMCI社が、さらなる地下鉄工事受注へ動いています。DM CONSUNJI,Incは、同国初の地下鉄プロジェクトの1工区をすでに受注していますが、さらに3つの区間に入札する計画です。
DM Consunjiは、上場財閥企業DM CIHoldings,Inc.(DMCI)の主要な子会社の1つです。今年10月に、DM Consunji(DMCI)は、ケソンアベニュー駅とイーストアベニュー駅間の地下鉄工事契約パッケージ102を日本の西松建設との合弁で獲得し、2023年の第二四半期に工事開始予定です。そして、さらに3つの工区での受注を、外国企業との合弁で獲得を目指しています。
マニラ首都圏地下鉄の工事期間は、4~5年とされています。同社は2023年第1四半期に予定されている官民パートナーシッププロジェクト(PPP)に関する運輸省(DoTr)の入札に関する発表を待ちながら、入札準備を進めています。
フィリピンのマニラ首都圏では、人口増加や大量輸送手段である鉄道の整備の遅れなどから、交通渋滞が深刻化し、交通渋滞による社会的損失は1日あたり35億ペソ(約80億円)に達すると試算され、フィリピンの経済成長の重しとなっています。
マニラ首都圏地下鉄工事は、日本のODAで行われ、マニラ首都圏で高まる交通需要に応え、フィリピンの首都での交通渋滞を大幅に緩和することを目的としています。本プロジェクトは、マニラ首都圏において、北部ケソン市と南部パラニャケ市を結ぶ、フィリピンで初となる地下鉄(約25km)建設で、増加する輸送需要への対応を図り、マニラ首都圏の深刻な交通渋滞の緩和および大気汚染や気候変動の緩和に寄与します。
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