「ねんきん定期便」で、さまざまな見込額がわかる!
自分の年金がいくらもらえるのかを知るために、「ねんきん定期便」を確認しましょう。公的年金の加入者には、毎年誕生月にハガキか封書で「ねんきん定期便」が送られてきます。
50歳未満の人と50歳以上の人ではフォーマットが異なりますが、50歳以上の「ねんきん定期便」には、現時点での納付状況が60歳まで継続すると想定した上での受給額が試算されています。実際の受給額にかなり近い金額を知ることができるため、重要度が増します。
また、裏面にある「老齢年金の種類と見込額(年額)」の欄を見れば、現在の条件で60歳まで働き続けた場合「何歳から」「どの種類の年金が」「いくら」受け取れるのか、具体的に確認することができます。「ねんきん定期便」に記載された見込額などを元に、定年後のライフプランを立てるようにしましょう。
もっと詳しく知りたい人は「ねんきんネット」を利用
「もっと詳しく自分の年金について知りたい」「ねんきん定期便を紛失した」という人は、日本年金機構の「ねんきんネット」を利用することもできます。ウェブ上で自身の年金情報をいつでも確認できるサービスです。
年金を受け取りながら働き続けた場合など、さまざまな暮らし方に応じた年金見込額を簡単に試算可能。将来のシミュレーションをする上で便利なツールです。
「ねんきん定期便」に書かれている内容をチェック!
表面
【照会番号】
「ねんきん定期便」「ねんきんネット専用番号」の照会に必要な12ケタの番号
【最近の月別状況】
国民年金と厚生年金の納付状況などが記載されている
【老齢年金の見込額】
65歳から受け取れる年金見込額
【老齢年金の見込額(70歳まで遅らせた場合)】
受給開始を65歳から70歳まで遅らせた場合の金額
【老齢年金の見込額(75歳まで遅らせた場合)】
受給開始を65歳から75歳まで遅らせた場合の金額
裏面
【受給資格期間】
年金を受給する資格があるかどうかを判断する基準となる期間。保険料納付済期間と免除期間、合算対象期間の合計が10年(120カ月)以上必要
【老齢年金の種類と見込額(年額)〈老齢基礎年金・老齢厚生年金〉】
「何歳から」「どの種類の年金が」「いくら」受け取れるか確認できる
【将来の年金見込額(年額)】
このままの条件で60歳まで働き続けた場合の年金見込額が記載されている
【アクセスキー】
「ねんきんネット」にアクセスするための17ケタの番号
年金の「記載もれ」があったらどうすればいい?
「ねんきん定期便」の年金記録で未加入期間があったら、年金記録にもれや誤りがある可能性も。近くの年金事務所などで相談しましょう。
福地 健
ファイナンシャル・プランナー
社会保険労務士事務所 あおぞらコンサルティング顧問
(株)近代セールス社前代表取締役社長
CFP®(日本FP協会元理事)