50代「子どもと気まずい…」多くの人が抱える悩み、解決策は「失敗した!」と思った際“とるべき行動”

50代「子どもと気まずい…」多くの人が抱える悩み、解決策は「失敗した!」と思った際“とるべき行動”
(画像はイメージです/PIXTA)

脳の老化は「前頭葉」から始まり、前頭葉が老化すると、脳全体が老化する、とルネクリニック東京院院長和田秀樹氏は言います。それでは、どのようにすれば、私たちの前頭葉は衰えないままでいられるのでしょうか。本連載は、和田秀樹氏の著書『50歳からの「脳のトリセツ」 定年後が楽しくなる! 老いない習慣』(PHP研究所)から一部抜粋し、お届けします。

打席に立ち続けなければ、成功はやってこない

ビジネスで実験をする場合は、予算を無駄遣いしないよう、回数を抑えて高い精度で行うべきだと思います。

 

逆に、プライベートでの実験には、さほど元手はかかりません。

 

家族との関係をよくする。読書ジャンルを増やす。交友関係を広げる。こうした実験はあれこれ考えず、回数を多くするといいでしょう。「打席」に立つ回数が多ければ多いほど、成功確率は増えます。

 

おいしいラーメン屋さんを見つけたいなら、「食べログ」に乗っている店を上から下まで1軒ずつ行ってみるのもいいでしょう。今の間に老後の趣味を見つけておきたいなら、スポーツなり楽器なり、興味の惹かれることを片っ端から、1ヵ月ずつ体験していくのもいいと思います。

 

よくある間違いは、一つ試してつまらないと思って、そこでストップすること。

 

一つ目の実験が失敗したとき、「次は何をやる?」と考えられる人が、成功するのです。

 

トーマス・エジソンは、電球を発明するまでの1万回もの失敗を振り返り、「それは失敗ではない、うまくいかないやり方を1万通り見つけただけだ」と言ったそうです。まさに実験精神のお手本のような発言です。

 

私も、自分が打席に立ち続けた人間だという自負があります。

 

これまでに書いた本は800冊超。この20年は、1年に少なくとも20冊の本を出し続けています。そのつど、「こんなテーマが受けるのではないか」「ここにターゲットを設定すれば喜ばれるのでは」と仮説を立て、ダメならこの手だ、と次々に実行してきました。すると2~3年に1度は10万部クラスのベストセラーがでるので、出版社が次々と実験の機会を与えてくれます。『80歳の壁』などのヒットは、そうして生まれたものだと思っています。

 

なお、こうした回数無制限型の実験でも、検証は不可欠です。

 

何度も打席に立っているのに全然ダメだという方は、失敗の原因を分析して改良するプロセスを省いている可能性があります。前に入ってまずかったお店に、うっかりまた入ってしまったという経験がある方は、おそらくこのタイプです。失敗には「きちんと懲りる」よう心がけましょう。

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