(※写真はイメージです/PIXTA)

相続には十人十色の事情があり、場合によっては家族や親族同士の関係を壊してしまうこともあります。そうした事態を避けるためにはどうすればよいのでしょうか。相続に必要な知識や相続を円満に進めるコツについて、相続・終活に関する情報を発信するwebサイト『円満相続ラボ』の記事から、一部編集してお届けします。

 

土地を活用した「駐車場経営」とは? 

土地を所有している場合には、『売る』か『残す』かどちらかしかありません。『残す』のであれば、土地を最大限に有効活用しなければ、税金や維持管理費など経費がふくらむばかりで、みなさんのポケットからお金が出ていくだけの負債になってしまいます。

 

土地活用の種類は様々なものがありますが、駐車場経営は比較的初期投資が少なく始められる土地活用です。駐車場経営にはさまざまな種類がありますが、一般的な月極駐車場の場合、最初に投資するものは、土地の造成、砂利敷、アスファルト舗装、ライン引き、車止め設置、看板設置などの費用です。土地の大きさにもよりますが、数百万円程度の投資額で始められます。

 

収入に関しては、お客様からの毎月の賃料になります。かかる経費に関しては、管理を不動産会社に任せれば毎月の賃料の5%~10%ほどの管理費と固定資産税などの税金になります。

駐車場経営には主に2種類ある

駐車場経営の種類1:月極駐車場

駐車場経営の種類に関しては、大きく分けると一般的な月極駐車場コインパーキングの2種類があります。

 

月極駐車場に関しては、貸主と借主との間で駐車場の利用契約をします。毎月管理費を支払えば管理を不動産会社に任せることができ、お客様の募集、契約業務、毎月の賃料の徴収、車庫証明の発行、クレーム対応、駐車場内の清掃などを代行してもらうことができます。

 

不動産会社が徴収した賃料は、毎月決まった日に、不動産会社から管理費などが差し引かれ、貸主に振り込まれます。もしも、管理を不動産会社に任せずにご自身で管理をする場合には、このような業務をご自身で行う必要があり、かなりの手間がかかります。

 

また、月極駐車場の場合にはお客様の入退去に合わせて毎月の賃料収入が変化します。確定申告の際にはこの点も手間になる可能性があります。

 

駐車場経営の種類2:コインパーキング

コインパーキングの場合には、コインパーキングの運営会社が、毎月の定額賃料を貸主に支払うので、毎月賃料収入が変化するということはありません。初期投資に関しては、コインパーキングの精算機、フラップ板、車止め、料金看板、満車/空車を表示するP看板などの設備設置費用はすべてコインパーキングの運営会社が負担します。

 

土地の造成費用やアスファルト舗装費用に関してもコインパーキングの運営会社が負担するケースも多い(造成費用・アスファルト舗装費用は貸主に負担してもらう場合もあります)ので、初期投資が0円で始められる土地活用ということになります。

 

管理に関しては、駐車場内の管理や清掃、クレーム対応などもすべてコインパーキングの運営会社が行いますので、貸主がやることは何もありません。管理を不動産会社に任せる必要もありませんので、管理費などの経費がかかるということもありません。

 

立地に関してですが、「駅前の立地でないとコインパーキングの運営はできない」と思っている方がとても多いのですが、決してそんなことはありません。もちろんすべての土地が対象になるわけではありませんが、駅から離れた住宅街でもコインパーキングの運営ができます。

 

初期投資をなるべく抑えて、手間はあまりかけたくないという方にはコインパーキングの運営会社に一括で貸してしまうのがおすすめです。

 

次ページ駐車場経営のメリット・デメリットについて

※本記事は、株式会社サステナブルスタイルが運営する相続・終活に関する情報を発信するwebサイト『円満相続ラボ』より転載したものです。

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