「社風」に合う社員を獲得したい…候補者に「採用面接」で聞くべきこと ※画像はイメージです/PIXTA

企業に、自社の社風に合う社員を獲得したいという思いがあっても、転職が当たり前の時代、社風が合わないことを理由に退職する人も多いです。では、社風に合う社員はどのように採用したらよいのでしょうか? みていきます。

 

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自社の「社風」とは?

いま自分が経営している、あるいは勤務している会社の社風はどのようなものでしょうか。自分で考えたうえで、周囲にいる同僚や社外の人に尋ねてみてください。その際は「明るいか暗いかを5段階で表すとどうですか」など、定量的に判断できる聞き方をするとよいでしょう。

 

ヒアリングした内容は、自社が目指すイメージに近かったでしょうか。それとも目指すべき姿と異なっていたでしょうか。いずれにせよ、「誰に聞いても自分の考えとまったく同じだった」という人は少ないはずです。

 

なぜでしょうか。たとえば、あなたが会社の経営者だとして、自社を「清潔感がある会社」だと設定します。それでも、社員が例外なく同じように考えているはずはありません。「清潔感がある」という基準は、人によって異なってきますよね。

 

この「清潔感がある」を「毎朝、出社後10分は全員が清掃し、帰社時には机の上になにも置かない」と決めると認識のずれは起きません。感覚的な表現の「明るい」「清潔」「元気な」などの言葉は、人によってなにを指すかがずれるので「自社の社風は」と聞いてもばらばらになるということです。

 

イメージを共有するためには、具体的なルールを設けて、全員がルールを守る会社をつくることから始めましょう。それが浸透することで、社風になっていきます。「朝礼で社訓を読む」など、全員で行うルールが社風をつくるのです。

「社風」が先行すると組織はおかしくなる

社風は「ルール」のうえで醸成されていくものです。しかしなかには、「ルール」があると組織がシュリンクしてしまう。そのようにお考えの方もいらっしゃるでしょう。

 

同じように考えていた社長さまが過去いらっしゃいました。社員に「自由にのびのびと働いてほしい」と思っていた経営者のAさん。Aさんは会社の社風として「のびのびと働ける環境」を第一に優先していました。その社風にあこがれ、入社を決意した従業員は多く、少しずつ組織が拡大するかと思った矢先に大きな問題が発生してしまったのです。

 

……売上の大きな減少でした。

 

「新型コロナウイルス感染症という外部要因はあったが、あまりにも売上の下落幅が大きすぎる」

 

実態を確認してみると、リモートワークを希望した社員の多くの生産性が低下。新入社員は仕事をしているかすらもわからないという実態でした。なにが問題だったのでしょうか?

 

決して「社風が悪かった」わけではありません。「のびのびと働ける環境を」という社長の理念は決して間違っていなかったのだと思います。前提条件が違っただけなのです。社長にとっては「やるべきことをしっかりとやって、クリエイティブにのびのびと働こう」という意図がありました。しかし、社員にはその意図が伝わらず「自分がのびのびとできればいい」と勘違いをした。

 

イメージは人によって大きく異なります。社長が想像する「社風」を、社員は自分の都合のよいように受け取ってしまうことがある。「社風」や「理念」だけが1人走りしてしまう。こうした状況を避けるためにも、明文化されたルールが必要だったのです。

 

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株式会社識学 大阪営業部 大阪1課 /シニアコンサルタント

大阪大学工学部を卒業後、教育系の教材会社で営業としてキャリアをスタート。5年従事したのち、塾に転職して教室長として19年のキャリアを積む。その後、識学と出会い入社。シニア講師としてこれまで44社、108人のトレーニングに携わる。

著者紹介

連載マネジメント課題解決のスペシャリスト「株式会社識学」が解説!仕組みで回る組織づくりのノウハウ

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