ゴールをチームメンバーで共有する
大切なことは、基準を明確に定義することです。誰が判断しても心理的安全性が高いか低いかの評価が一致する状態を整えることです。
それをしないまま、頻繁に飲み会や社内ゴルフコンペの開催、定期的な1on1ミーティングなどをしてしまいがちですが、効果はありません。職場を構成するメンバーはいままで以上に多様化していますから、似た価値観の者同士で職場を構成できる確率は下がる一方です。
この環境下で自分なりの居心地のよさを追求させると、各自が利己的になり、すり合わせを行ってもうまくいかず、感情的な軋轢に発展する確率が逆に高まってしまいます。心理的安全性を向上させるためによかれと思って行うさまざまな施策が、逆に職場を荒廃させてしまうことになりかねません。
まとめ
心理的安全性が高い職場ほど仕事の効率化が進んで成果がアップし、組織内の人間関係が深まります。心理的安全性が高い職場の構築は重要な経営テーマです。これを追求するマネジメントは、今後一層求められます。
池田 泰司
株式会社識学
営業1部 東京営業1課 課長 シニアコンサルタント