(※写真はイメージです/PIXTA)

年収1,400万円の大企業部長Oさん。「これだけ稼いできたのだから老後も安泰だろう」と思っていたところ、年収800万円の友人と年金受給額がほぼ同じであることが発覚します。「月50万円」の生活水準は落としたくないと語るOさんですが、可能なのでしょうか。牧野FP事務所の牧野寿和CFPが解説します。

年金には頼れない…Oさんに提案した「老後資金対策」

Oさん夫婦が今後生活をしていくには、家計支出を減らすことが必須です。しかし、Oさん夫妻は長年毎月50万円の支出で暮らしてきた生活の質を落としたくないといいます。

 

シミュレーションのなかで年金に頼れないことがわかったOさんは、自宅を売却し、いまより交通の便もよく買物にも便利な、リノベーションされた低層中古マンションを購入することにしました。

 

幸い、名の通った街の戸建て住宅を売却するのですから、購入時より若干高く売却でき、新居を購入後、手元に2,500万円程度の現金が残りました。

 

また、自家用車を売却したり近所とのお付き合いの費用も削減するなどして、毎月の支出を35万円くらいまで抑えることができました。

 

こうすることで、筆者のシミュレーションでも100歳近くまで家計の収支は黒字で過ごすことができそうです。

 

生活費35万円となると、「ゆとりある老後生活費といわれる平均36.1万円」に匹敵していますので、豊かなセカンドライフが生涯確保できそうです。また、歳を重ねるごとに支出額もより削減していけることでしょう。
※ 生命命保険文化センター「生活保障に関する調査」/令和元年度より

 

シミュレーションを終えたOさん夫婦は、「漠然とこのままの生活が続けることができると思っていたけど、60歳になる前に収入が減ることに気がついてよかった。教えてくれたUさんに感謝しなくてはいけない」と安堵していたのでした。

 

 

牧野 寿和

牧野FP事務所合同会社

代表社員
 

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