50歳前後は何もしないと「前頭葉がどんどん老化」…「会社のお荷物」になる前に。解決策を専門医が解説

50歳前後は何もしないと「前頭葉がどんどん老化」…「会社のお荷物」になる前に。解決策を専門医が解説
(画像はイメージです/PIXTA)

脳の老化は「前頭葉」から始まり、前頭葉が老化すると、脳全体が老化する、とこころと体のクリニック院長和田秀樹氏は言います。それでは、どのようにすれば、私たちの前頭葉は衰えないままでいられるのでしょうか。本連載は、和田秀樹氏の著書『50歳からの「脳のトリセツ」 定年後が楽しくなる! 老いない習慣』(PHP研究所)から一部抜粋し、お届けします。

 

50歳からはマインドセットを変えよう

50歳前後の方々は、新社会人になった30年前と同じく、今も過渡期にいます。

 

それより上の世代は、「前と同じように」「偉い人の言う通りに」することで出世できた世代です。そうして順調に出世した人々は今、政界や学界や企業の上層で、既得権益にしがみついています。

 

50歳前後は、その流れを変えられる世代です。さらに言えば、変えなければ大変なことになります。人口のボリュームゾーンをなしている50歳前後が、そろって前頭葉を衰えさせていくとなると、日本の未来が危うくなると言っても過言ではありません。

 

国の将来のみならず、個々人の人生の充実度も損なわれます。前頭葉が衰えても幸福度は損なわれないと先ほど述べましたが、度を超した「楽」は「退屈」になります。

 

日本人の寿命は昔より大幅に延び、定年後の人生が20年、30年と続くことも珍しくなくなりました。その30年が「退屈」に塗りつぶされるとしたら、かなり苦痛な後半生です。老化が進んで認知症に突入すれば、さらに楽しむことが困難になるかもしれません。

 

そんな老年期を迎えたくないなら、今がチャンスです。50歳前後のうちに、生き方を変えましょう。つまり、前頭葉を働かせる人生に切り替えるのです。

 

50歳からの「脳のトリセツ」 定年後が楽しくなる! 老いない習慣

50歳からの「脳のトリセツ」 定年後が楽しくなる! 老いない習慣

和田 秀樹

PHP研究所

脳の老化は「前頭葉」から始まり、 前頭葉が老化すると、脳全体が老化する。 ベストセラー著者が、前頭葉が衰えない習慣を指南! 前頭葉は意欲をつかさどる部位。 意欲が衰えると、頭を使わなくなるので、脳全体が衰えて…

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