女性管理職の相談役としてサポートする
ここで面白いのは、写真はプロの写真家が担当し、またメイクもプロの方にお願いされているということ。阿部さんには専門的な撮影スキルはありませんので、撮影会の企画と集客、当日のコーディネートを担当されました。今までの仕事で様々なイベントなどを企画運営されていて得意だったため、スムーズにできたそうです。
このように、互いの得意分野を補い合って専門家とコラボすることもできるのですね。自分の得意分野を活かされた面白い事例だと思います。
「今後これをやっていかれますか?」と聞いてみました。
「やってみると面白く、やればできるんだ、との自信になりましたし、素敵な写真が撮れて皆さんに喜んでいただき嬉しいです。今後もリクエストがあれば続けますが、メインでやっていくことではないと思います」と阿部さん。
「では今はどんなことをやりたいと思われていますか?」聞いてみました。
「あれからいろいろ考えてみて、自分がやりたいことは女性が少しでも楽しく働けることのお手伝いをしたいと思ったのです」
阿部さんの声が弾みます。
「〝キャリアメンター〞というものがあって、今までの自分が歩んできた経験を元に女性管理職の相談役としてサポートしていく仕事を見つけたのです」
「女性管理職の伴走者としての仕事は新しい分野で、子育てや管理職としての経験を生かし、少しでも今後の女性活躍のお役に立てればと思っているんです」
〝ビジネス・キャリアメンター協会(BCMA)〞という一般社団法人で学び、BCMA認定キャリアメンター®資格も取られたようです。
阿部さんは東京セカンドキャリア塾で学んでから、新しいキャリアのあり方に触れ、自分を内省する機会を作るようになったと言われます。
「今振り返ると、最初のプロフィール写真撮影会は定年後にやることを見つける試運転。そしてメンターとしての活動は自分の経験を生かす第一歩と思っています」
「70歳になった時の自分を想像してみて下さい。どんなことをしていますか?」
阿部さんに聞いてみました。
「そうですね。週に3日は人に役立つこと、特に女性と子どもをサポートする活動をしていたいですね」
「残りは、好きなメンバーとゴルフと旅行、美味しいものを食べる、これから学びたいと思っている麻雀をしているかなー」
「台湾へ留学して、中国出張の為に習っていた中国語をもっとできるようにもなりたいです」
笑顔の阿部さん、これからも楽しい人生を歩んでくださいね。
【髙橋の感想】
阿部さんは、大学を卒業後は仕事と子育てを両立しながら会社での勤務を続けられました。定年を迎え、再雇用中の今も将来のことを考えて、いろいろなことにトライされています。
私が驚いたのは、その行動力です。阿部さんに行動の秘訣を聞いたところ、自分が興味あることや自分が必要なことに対して常に「アンテナ」を立てることらしいです。
そう言えば、手芸教室を探したとき、東京セカンドキャリア塾を見つけたとき、プロフィール写真撮影会を企画した時、キャリアメンターにたどり着いたとき、いつも阿部さんはアンテナを感度高く立てていたからキャッチできたのではないでしょうか。
常にアンテナを立てることで、つらい時を乗り越え、また岐路に立った時に良い決断ができたのでしょう。でも一方で難しく考えないで楽観的な気持ちでいることも大切では、と阿部さんは言っておられます。だからいつも笑顔で人を楽しい気持ちにさせるのですね。
これからも楽しい阿部さんでいて下さい。
髙橋 伸典
セカンドキャリアコンサルタント
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