タイで大麻解禁か
下院予算精査委員会の責任者でブムジャイ党の党員であるスパチャイ・ジャイスムット氏は、「今回、委員会で検討された大麻法案は、民主党と野党であるプータイ党の両方が提起した懸念にすべて対応している」と語った。
スパチャイ氏は、「委員会の論争の的となっている法案を徹底的に検討し、若者が娯楽目的の大麻に容易にアクセスできることに対する懸念に対処した」と述べた。また、「委員会は酒類・タバコ・クラトム法(クラトム:東南アジア地域に生息する植物で、痛みやうつの改善など様々な効果を謳って販売されている)からいくつかの条項を取り上げ、大麻法案に盛り込むために修正を加えた」と語った。
スパチャイ氏はまた、法案はすでにチュアン・リークパイ下院議長に提出され、第二読会と最終読会における下院の審議課題に含まれることを明らかにした。そして法案の内容は、タイが承認している麻薬に関する国際条約に反していないことを保証した。
今年6月以降、突如方針逆転へ
同法案はすでに下院での第一読会を通過しているが、第二読会と最終読会の前に、大多数の議員の同意を得て再び撤回された。
今年6月に大麻が第5類薬物リストから削除された後、タイ医療評議会やその他の医療機関が、「大麻やその抽出物の娯楽的使用に若者が容易にアクセスできること」について懸念を示したのだ。このことから、民主党とプータイ党の議員は、突如方針を逆転して法案の一部の条項に異議を唱えたのである。
大麻の“非犯罪化”はブムジャイ党の主要政策である。プータイ党は、特に若い国民の支持を得るために法案を利用した疑いがあるとして、ブムジャイ党を解散させるよう選挙管理委員会に請願書を提出した。