一流のビジネスパーソンが〈情報収集力磨き〉に抜け目ない理由。スパイが実践する“ゴミ漁り”法とは

一流のビジネスパーソンが〈情報収集力磨き〉に抜け目ない理由。スパイが実践する“ゴミ漁り”法とは
(※写真はイメージです/PIXTA)

極限状態の中、どんな困難なミッションも完遂する「諜報員」。その成功の秘密は、「成果が出る“型”」を頭の中に入れていることにあります。あらゆる仕事に応用できる、誰もが実践できる諜報員のテクニックを、上田篤盛氏の著書『超一流諜報員の頭の回転が速くなるダークスキル』(ワニブックス)より一部抜粋してお届けします。

 

秘密情報を聞き出す2種類のインタビュー

一般にビジネスパーソンが集められる情報は、文献情報と伝聞情報である。文献情報とは公開情報のことであり、これには新聞・雑誌・書籍・白書のほかインターネットからの情報がある。伝聞情報は、自分で集める場合とリサーチ会社や探偵などの第三者を使うことに分けられる。ビジネスパーソンは、自分で集めることになるだろう。

 

自分でやる場合の基本が先に紹介した「観察」である。情報は、施設や人の動きを外から見るだけでも集まる。スーパーマーケットに行って、時間帯を変えて観察して、客数・客層・商品の売れ行き・客の流れ・出入り業種などを観察することでさまざまな情報が集まる。

 

さらに、外側からの観察にとどまらず、実際にその現場に入りこんで行なう調査員の浸透まで幅がある。たとえば、ブラック企業を暴く記事を書くために、アルバイトになりすまして潜入する方法はよくとられている。でも、観察するだけでは部分しか見ることはできないし、また秘密のベールに隠された内側の核心情報を取ることはできない。

 

その場合、情報を持っている人に直接聞くのがいい。これが、聞き込み(インタビュー)である。インタビューには直接法間接法がある。直接法はターゲートに直接に接近する方法だが、相手が警戒して口を閉ざすことが多い。スーパーの店長や従業員に「どんな商品が、どのくらい売れているか?」などを聞くのが直接法である。

 

しかし、あなたがライバル会社のスーパーの従業員であったら、相手側の店長や従業員は質問に答えてくれるだろうか。同業者に対して直接法を使っても、なかなかうまくいかないものだ。

 

そこで、周辺の人やお客さんに同じような質問をして、小さな情報を集めて大きな情報にする方法がとられる。これが間接法である。核心の情報が得たければ、あなた自身が諜報員のつもりになって、核心情報を握っている者に接近してインタビューを試みることも必要になるかもしれない。この程度であれば法に触れることはない。

 

上田 篤盛

株式会社ラック「ナショナルセキュリティ研究所」

シニアコンサルタント

 

本連載は、上田 篤盛氏の著書『超一流諜報員の頭の回転が速くなるダークスキル』(ワニブックス)から一部を抜粋し、再構成したものです。

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