都内のマンションに住む市原さん(仮名)は、自宅マンションの売却を大手不動産仲介会社に依頼しました。ところが、人気エリアなのにまったく買い手がつかず、仲介会社から希望価格の引き下げをすすめられました。困った市原さんから相談を受けた「不動産エージェント」が調査した結果、不動産仲介会社による物件の「囲い込み」の疑いがあること、本来ならば希望価格より高値で売れるはずであることが判明しました。

情報網を広げたことで叶えられた「理想の出会い」

不動産を希望以上の価格で売却するポイントは情報の収集と分析です。取り扱う不動産に関わる情報はもちろんのこと、周辺の取引事例も可能な限り集めていきます。

 

情報の分析によって売れない理由を探り、課題を一つひとつ着実に克服していったからこそ、当初の想定よりも高値で売ることに成功しました。

 

現代はインターネットを駆使すれば、不動産に詳しくない方でも相場情報を簡単に引き出すことができるようになりました。一見すると情報がオープンになって透明感を構築しつつある印象の不動産業界ですが、表に出ていない情報もまだまだたくさん存在するのが実態です。囲い込みはその最たるものであるといえます。囲い込みから解放し情報網を広げることで、たくさんの買い手候補の目に留まり、不動産を高くかつ早く売却できるチャンスは自ずと増えます。

 

さらなる決定打として、エージェントの力によってその物件や立地のもっているポテンシャルをより引き出すことで、相場よりも高値で売れる可能性が高まります。絵に描いた餅ではなく、事実ベースでの価格や売却プランを提供し、プランどおりの結果を出せるのは、情報収集と分析に余念のない不動産エージェントだからこそなせる技です。

 

買主サイドにも不動産の魅力を伝える工夫は欠かしません。集積した資料を惜しみなく提供し、価格以上の価値を感じてもらえるよう努めるのも、不動産エージェントの重要な任務の一つとなっています。

 

今回のケースでは、売主と買主がお互い「この方になら」という方に出会えたことも、より後悔のない売却に一役買ってくれました。お互いの絆が高まっているほど、契約時あるいは契約後のトラブルを回避でき、仮に何かしらの問題が起きても穏やかに解決することができます。

 

 

大西 倫加
さくら事務所 代表取締役社長
らくだ不動産株式会社 代表取締役社長
だいち災害リスク研究所 副所長

 

長嶋 修
さくら事務所 会長
らくだ不動産株式会社 会長

 

悩める売主を救う 不動産エージェントという選択

悩める売主を救う 不動産エージェントという選択

大西 倫加,長嶋 修

幻冬舎メディアコンサルティング

不動産売却を検討する人は必読の一冊! 後悔したくなければ「不動産エージェント」を選択せよ! 売主第一主義か?自社利益最優先か? 不動産業者は千差万別! 正しいパートナー選びが売却の成否を分ける――

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