※画像はイメージです/PIXTA

「次、なにしたらいいですか」と部下が常に上の指示を仰いでばかりいる状態を、劇的に変えるマネジメント手法があるといいます。どのような手法なのでしょうか? みていきましょう。

 

「指示待ち部下」を変えるマネジメント手法

最後に、評価者が求める成果を明確に設定して、1週間単位に分解して、KPI(※)マネジメントします。

 

※KPI:最終目標までのプロセスの達成状況を定点観測するための指標

 

一般的なマネジメントでは、PDCAを回すことが重要視されていますが、先のみえないVUCA時代に注目されているのは、OODA(ウーダ)ループです。その特徴は、外部環境を把握することに重きを置く点にあり、「O(Observe、観察)、O(Orient、方向性の決定)D(Decide、判断)、A(Action、行動)」です。

 

たとえば、O(観察)=「営業マンが目標未達成となった」の場合は、

 

O(方向性の決定)=「自分の責任だ(架電不足でアポイント不足したのが原因だ)」

 

になるか、

 

O(方向性の決定)=「顧客の責任だ(顧客が多忙でアポがリスケになったから)

 

と自責か他責思考なのか、人それぞれです。つまり、方向性の決定が「自責(自分の責任)or他責(自分の責任ではない)」で異なると判断に影響を与えます。

 

O(方向性の決定)=「自分の責任だ(架電不足でアポイント不足した)」

 

⇒D(判断)=「次は、架電数を2倍にする」

 

O(方向性の決定)=「顧客の責任だ(顧客が多忙でアポがリスケジュールになった)」

 

⇒D(判断)=「私には、どうにも出来ない」と判断(仮説)が変わり、行動変化も異なります。

 

成長とは、「できなかったことが、できるようになること」です。そのため、上司の役割とは、「部下に不足を自責で認識させること(できなかったこと)」であり、上司が求めるゴール(KPI)を設定して、部下の役割は「KPI達成のためのやり方は自分で考えること(できるようになること)」です。

 

あとは週に1回、上司と部下が約束(次のゴールと行動変化)し続けることで、部下は経験量が増えて成長します。その結果、求められる成果も達成しやすくなります。

 

 

本田 務

株式会社識学

東北営業所 係長/シニアコンサルタント

 

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