(※画像はイメージです/PIXTA)

政府・与党は2022年10月26日、妊娠・出産した女性を支援する「出産準備金」を2023年1月から支給する方針を明らかにしました。金額は合計10万円で、分割支給されます。本記事では制度の概要と問題点についてお伝えします。

出産準備金の概要

出産準備金は、妊娠した女性に計10万円を「クーポン」等として支給するものです。政府は2022年度の「第2次補正予算案」に関連経費を計上する方針です。

 

おりしも2022年10月24日に自民党の茂木幹事長が「出産育児一時金」を42万円から47万円へと増額する方針を明らかにしており、これと相まって、妊娠と初期の育児を費用面からサポートする意図がうかがわれます。

 

◆出産準備金の使途・支給態様

出産準備金の使途としては以下が想定されています。

 

・ベビー用品の購入

・産前産後ケア

・子どもの一時預かり

・家事支援サービス

 

給付の態様については、クーポンとして支給することを想定していますが、市町村の判断によって、現金での支給という選択肢も認めるとのことです。

 

◆出産準備金の支給方法・タイミング

出産準備金の支給方法・タイミングについては以下の通りです。

 

・妊娠:「妊娠届」が提出されたら5万円支給する

・出産:「出産届」が提出されたら5万円支給する

 

「妊娠届」「出産届」の「提出」を要件としたのは、その機会に妊婦が自治体の職員と面談することができ、悩み事の相談等を行えるという意味もあるとされています。

 

なお、支給開始は2023年1月以降となっていますが、公平をはかるため以下の手当がなされています。

 

・2022年4月~12月に出産した人:出産時の5万円をさかのぼって支給する

・妊娠届が2022年12月以前だが2023年に出産した人:妊娠時の5万円をさかのぼって支給する

 

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