出産準備金の概要
出産準備金は、妊娠した女性に計10万円を「クーポン」等として支給するものです。政府は2022年度の「第2次補正予算案」に関連経費を計上する方針です。
おりしも2022年10月24日に自民党の茂木幹事長が「出産育児一時金」を42万円から47万円へと増額する方針を明らかにしており、これと相まって、妊娠と初期の育児を費用面からサポートする意図がうかがわれます。
◆出産準備金の使途・支給態様
出産準備金の使途としては以下が想定されています。
・ベビー用品の購入
・産前産後ケア
・子どもの一時預かり
・家事支援サービス
給付の態様については、クーポンとして支給することを想定していますが、市町村の判断によって、現金での支給という選択肢も認めるとのことです。
◆出産準備金の支給方法・タイミング
出産準備金の支給方法・タイミングについては以下の通りです。
・妊娠:「妊娠届」が提出されたら5万円支給する
・出産:「出産届」が提出されたら5万円支給する
「妊娠届」「出産届」の「提出」を要件としたのは、その機会に妊婦が自治体の職員と面談することができ、悩み事の相談等を行えるという意味もあるとされています。
なお、支給開始は2023年1月以降となっていますが、公平をはかるため以下の手当がなされています。
・2022年4月~12月に出産した人:出産時の5万円をさかのぼって支給する
・妊娠届が2022年12月以前だが2023年に出産した人:妊娠時の5万円をさかのぼって支給する