175ヵ国以上にサービス提供…誰もが認める巨大企業に
テラドックはいまや、オンライン診療サービスを提供するビジネスモデルとして誰もが認める巨大企業になりました。現在は本社をニューヨークに置き、時価総額は約230億USドル(約2.4兆円)。そしてオンライン医療業界では、全米で75%以上という圧倒的シェアを誇っています。
有料会員は数千万人(日々更新中)にのぼり、グローバル展開として、世界175ヵ国以上の患者にサービスを提供する17のオフィスを有し、40以上の言語でケアを提供しています。アメリカ以外の国外市場でも伸びている状況です。
国際事業部門では、スペインのバルセロナに本社を置き、ヨーロッパ、南米、アジアをカバーする国々にサテライトオフィスを有しています。これらを拠点として、世界中の会員に24時間365日のグローバルサービスを提供することで、会員はどこの国にいても、テラドックの医師によるサポートを受けられます。
オンライン診療市場自体が、2020年の254億ドル(約2.8兆円)から2025年には556億ドル(約6.1兆円)に達すると予測されています。オンライン診療市場全体の規模拡大は、間違いなくテラドックの企業成長にとっても追い風となっています。
積極的なM&Aで市場・シェアの拡大を図る
また、テラドックはM&Aを積極的に行い、多くの企業買収を行っています。積極的にM&Aを進めてゆくことで、診療領域とサービス市場をさらに拡大しています。競合他社の1歩も2歩も先を行くことで、他の追従を寄せつけないための戦略でしょう。
Amazon・Googleも参入するオンライン医療ビジネス
後発の企業も多々ありますが、テラドックの長年のノウハウと蓄積、その規模に対抗することは簡単ではありません。ですが、この状況をAmazonやGoogleが黙ってみているわけがありません。そこがアメリカらしいところです。
「アマゾン・ケア」で追従するAmazon
2020年にAmazonはアマゾン薬局を立ち上げました。これはプライム会員に処方箋を提供し、薬代を節約することができるサービスです。
さらに、その後Amazonは従業員向けの遠隔医療サービス「アマゾン・ケア」の試験運用を開始しました。このサービスはAmazonの従業員向けのものでしたが、一般向けに拡大してゆく計画です。「アマゾン・ケア」は、スマートフォン専用アプリやウェブサイトから、ビデオ通話やテキストを使って医師や看護師に病状を説明すると診断が受けられ、場合によっては直接看護師が自宅訪問してくれる仕組みになっています。
このAmazonのサービスの内容はテラドックのサービスと類似していますが、これだけでは、テラドックに対抗することは難しいことは、Amazonも承知しているはずですから今後の動きが注目されます。
Googleは業界2位Amwellと手を組む
一方、Googleはオンライン医療業界2位のAmwell(アムウェル)へ1億ドルの投資を発表しました。同社の持つ人工知能や機械学習を利用して、待ち合い、翻訳、支払い業務などを支援するサービス提供を検討しています。Googleもオンライン医療参入への意気込みが強く感じられることは、いうまでもありません。
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