一方、コロナで「痛い目」にあっている部門も
しかし、時を同じくして、コロナの感染拡大による医療現場への新たな影響が発生しました。それは、プライマリ・ケアクリニック(幅広い相談を受ける総合的医療)を受診する患者が激減してしまったことです。
その結果、患者が激減したことが原因となり、プライマリ・ケアの医療機関の経営状況が急激に悪化します。そして、多くのプライマリ・ケアの担当医師が解雇されるという社会的問題も発生することになったのです。プライマリ・ケアは、医療介入が必要となる慢性疾患の患者に対応する重要な役割を担っています。本来ならば、オンライン診療を必要とする大事な医療のうちのひとつといえるものです。
コロナによって普及拡大したオンライン診療より引き起こされてしまったこの問題は、残念としかいいようがありません。
変化する医療環境…オンライン診療は「普通のこと」に
コロナの影響で、オンライン診療は普及拡大しました。コロナ終息後も、オンライン診療の便利さに慣れてしまい、保険や医療機関の対応が徹底された現在、オンライン診療が「普通のこと」になってゆくのではないかと思います。アメリカ以外のオンライン診療が進む国でも同様です。
世界的に流行した病気と闘った歴史が人類にはあります。その都度克服し、医療体制や環境も変化してゆきました。
コロナ騒ぎを鎮める重要性はいうまでもありませんが、患者に寄り添う医療と健康を充実させることが、オンライン診療本来の目的でなければなりません。コロナによって、オンライン診療に関心が無かった人達が、オンライン診療の便利さを見直したことで、普及が加速したことは事実です。逆にコロナ騒ぎが無ければ普及しなかったのであれば、アメリカの医療事情は鎖国状態のままだったのかと考えると、それもむなしいことのように思えます。
鈴木 幹啓
すずきこどもクリニック院長
〈オンライン診療に新たな革命/ラディアル型オンライン診療システムとは?〉
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